「世界初」カレー専用ビールを飲んでみた

宮崎ではチキン南蛮、広島ではお好み焼きに合うビールが販売されるなか、今度はカレー専用のビールが登場した。静岡県の伊東市に本社がある宇佐美麦酒製造株式会社が10月28日に発売した「CURRY LOVER ALE」だ。
「世界初」をうたっている。10月31日と11月1日に行われた「神田カレーグランプリ 2015」でこのビールが売られていたので、さっそく飲んできた。

神田カレーグランプリの会場へ


神田カレーグランプリの会場は神田小川広場。今回はカレー専門店が20店舗参加しており、福神漬け専門店・スパイス専門店S&Bのブースなども出展していた。
「世界初」カレー専用ビールを飲んでみた


その一角にあったのが宇佐美麦酒製造のブース。
「世界初」カレー専用ビールを飲んでみた


ブースに行った時には、すでに瓶のCURRY LOVER ALEが売り切れていた。今回はサーバーから直接注いだビールを注文。
価格は500円。

カレーと一緒にビールを飲んでみた


CURRY LOVER ALEを飲むためにカレーも注文。今回はスープカレー屋 鴻(オオドリー)の「キーマ(牛挽肉)のスープカレー」を頼んでみた。
「世界初」カレー専用ビールを飲んでみた


まずはカレーを食べてみる。スープカレーではあるものの、小さなカップにかなりたっぷりの牛挽肉が入っているため、牛肉の旨味や牛脂の甘味がよく感じられ、スパイス感も強くてご飯に合う。口がカレーの味で満たされ、CURRY LOVER ALEを飲む準備は整った。
「世界初」カレー専用ビールを飲んでみた


CURRY LOVER ALEはエールビールだけあって甘味がやや強く、香りも華やかで「のど越し」を重視した大手メーカーのビールとは全く味が違う。
口に残るようなベタッとした甘さはなく、キレもあり非常に上質だ。

このビール、なぜ甘いのかを開発を担当した中原さんに聞いてみると
「カレーはチャツネやドライフルーツを入れてスパイスの味を強調したり、付け合わせとして福神漬けといったやや甘口の食べ物と一緒に食べることもあります。そういった甘味のある食べ物のイメージでこのビールを作り上げました。試作の段階では何回もビールを飲んでカレーを食べましたよ」とコメントを頂いた。

なるほど! カレーのスパイス感を甘味によって際立たせようということか! たしかに何の違和感もなくビールを飲みながらカレーを飲むことができた。
「世界初」カレー専用ビールを飲んでみた


4種類のモルトを使用


それにしてもカレーにビールとは不思議なコラボ。
その経緯を聞いてみると。
「実は今回の出店者と知り合いでして、そういった経緯でコラボさせて頂きました。このビールは他のビールにはなかなか使われない海洋深層水を使ったり、4種類のモルトを使って独特の甘味や風味を出したこだわりの一品です」と話していた。

CURRY LOVER ALEは、今のところ神田のカレー店で飲むことができる。宇佐美麦酒製造のウェブサイトでは通販も扱っており、価格は4本で2000円となっている。カレー好きなら一度味わってほしいビールだ。

(やったー麺)