農村人口の高齢化が都市部を上回る、若者の多くは出稼ぎへ―中国

2011年10月6日 14時26分

4日、中国の農村人口の高齢化はすでに都市部を上まわっていることが分かった。若い世代が都市へと出稼ぎに出てしまうことが、農村の高齢化を加速させているという。写真は湖北省の農村のお年寄り。(Record China)

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2011年10月4日、中国国営新華社通信のウェブサイト「新華網」によれば、中国の農村人口の高齢化はすでに都市部を上まわっている。若い世代が都市へと出稼ぎに出てしまうことが、農村の高齢化を加速させているという。

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全国老齢工作委員会弁公室・政策研究部の党俊武(ダン・ジュンウー)主任は、中国老年学学会などが主催した「全国農村老齢問題ハイレベルフォーラム」において、中国の高齢者人口が少子化や労働人口の大幅な減少をともなって増加しており、農村人口の年齢構造が予想を上まわるペースで深刻な段階に入りつつあると指摘した。

党主任は、「農村は経済が立ち後れ、高齢者介護・医療保障制度も十分でない」とした上で、今世紀中頃には現在の高齢化のペースや社会の受け入れ能力などから見て、中国の農村は世界で最も高齢化が深刻な地域の1つとなることが予想されると分析した。

同学会の趙宝華(ジャオ・バオホア)常務副会長は「子どもが出稼ぎに出て残された老人がすでに村の常住人口の主体となっている。そうした老人は全国に4000万人おり、農村の高齢者人口全体の37%を占める」と話す。その多くはギリギリの生活を送っており、病気をしても介護する人がいないなど、今後さらに大きな社会問題となることが予想されている。(翻訳・編集/岡田)

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