中国人専門家:口々に「わが国体制すばらしい。民主制度も優秀」

2011年10月6日 11時19分
 中国共産党の理論誌「求是」は5日までに、「中国が勃興したのは体制が優れているからだ」、「中国式の民主は大いに可能性がある」と主張する専門家5人のこれまでに発表された文章をまとめて紹介した。

 いずれの文章も中国共産党を賛美。社会の基盤である民衆と結びつき、民衆のために奉仕してきたと指摘し、「共産党は国家目標を正しく決め、目的を決めた以上は最後までやりぬく」などと賛美した。

 英国のブレア元首相が在職時に、中国の「国家目標の設定と着実な実行」と述べたと紹介し、「共産党員が理想を現実とする能力」を評価したと主張した。ただし、英国でもしばしば発生している中国批判については触れていない。

 中国は「自国も民主制度を採用している」と主張している。社会のさまざまな意見を共産党が集約し、政策を決定することになっているという理屈だ。議会においては、村や地域の議会が、上部の県や市の議員などを選出し、さらに県・市の議員から省の議員、全国人民代表大会の議員(代表)を選ぶシステムだ。「西側国家とは異なるが、中国では民意が十分に反映される民主制度がある」というのが、中国共産党などの言い分だ。

 政治学を専門とする陳紅太氏は中国の“民主制度”を高く評価。「政治が安定している」、「権力を集中させ効率がよい」、「共産党の指導のもとに、さまざまな組織が統一的に配合される」、「共産党と政府は常に社会の基盤から探索した新たな制度を法制化している」、「共産党員は伝統的な中華文明の知恵と経験、さらに世界の各種文明の有益な成果を取り入れている」などと絶賛した。

 別の研究者は米国の民主制度を「金融危機で自浄力がないことが露呈した」と批判。三権分立も「表面上は相互抑制だが、実際には富裕層の利益のために機能しているだけ」と批判した。

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◆解説◆
 中国の国家制度は「役員が株式をすべて持っている会社」にたとえられることがある。会社の経営方針は役員会で決まり、一般従業員の考えが反映されるとは限らない。会社役員が誠実で有能ならば、会社は大きく発展する可能性が高い。逆に不正を行ったり無能であった場合、チェック機能が極めて働きにくい。

 「求是」が掲載した文章は、腐敗問題や格差問題・差別、環境汚染、多くの国の中国に対する不信感や批判、国民の中国共産党に対する不信感や批判、騒乱事件の多発、品質軽視や過度の利益追求で発生する事故や事件、「パクリ」問題に象徴される道徳心の欠落、さまざまな問題について意見を表明した場合における規制や弾圧については、触れなかった。(編集担当:如月隼人)

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