北京鉄道局長を解任…前例なし、鉄道相自らが発表=中国

2011年10月16日 11時51分 (2011年10月19日 00時12分 更新)
 中国政府・鉄道部の盛光祖部長(鉄道相)が13日、全国の会議者を集めてのテレビ会議で黄桂章・北京鉄路局(鉄道局)の解任を発表したことが分かった。鉄道相が各地の鉄道局長の異動を自ら発表することは、前例がないとされる。中国新聞社が報じた。

 盛部長は、鉄道の安全問題について10日に北京市郊外で発生した脱線事故に言及したが、黄局長の解任との因果関係については触れなかった。ただし、鉄道部関係者によると、盛部長は脱線事故を受けて、黄局長の解任を決断したという。

 鉄道部の規則では、責任者の処分を行う「特別重大事故」を、「30人以上の死者、100人以上の重傷者、1億元以上の損害の、いずれかに該当する場合」と定めている。10日の脱線事故で死傷者は出なかったが、盛部長は13日の会議で「責任追及を厳格化することが決まっている」と述べた。

 各地の鉄道局長の異動は鉄道部政治部主任が発表することが慣例で、鉄道相自らが発表することは前例がないとされる。

 黄前局長は2004年5月から08年9月まで南昌(江西省)鉄道局長を務めた。南昌鉄道局は、汚職問題で失脚した劉志軍前鉄道部長の組織改革の一環の「モデルケース」として誕生した鉄道局で、黄前局長は南昌鉄道に統合された福州鉄道分局の分局長からの抜擢人事の対象となった。

 黄前局長は南昌鉄道局長時代、高速鉄道建設を精力的に推進したことでも知られる。(編集担当:如月隼人)

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