中国の金融環境が一段と悪化、マネーサプライが記録的低レベル

2011年10月19日 07時47分
 <中国証券報>南方基金の楊徳竜首席アナリストはこのほど、中国の9月のマネーサプライの前年同月比増加率がM1(狭義)、M2(広義)とも2008年の金融危機以来の低水準となったことを指摘し、「金融環境が一段と悪化したことを示している」と述べた。18日付中国証券報が伝えた。

 また今年は、M1とM2の増加率の差が9カ月連続でマイナスとなり、国内景気度が低迷を続けていることが示されたとも指摘。金融条件に明らかな改善がみられなければ、第4四半期は購買担当者指数(PMI)と製造業の前四半期伸び率が低下を続けると予想した。

 楊アナリストによると、通常、M1の前年同期比増加率が10%を下回ると、A株市場が底入れに近付いていることを表すとされる。インフレ情勢、経済政策の微妙な変化を受けて、調整を続けてきたA株市場には反発の気配があるが、一段の反発は経済政策により一層の緩和があるかどうかに左右されるとみられる。(編集担当:浅野和孝

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