定年を控えた日本人が続々と中国に渡航し、就職=英誌

2011年10月25日 14時02分 (2011年10月28日 00時12分 更新)
 10月19日、英紙フィナンシャルタイムズに「日本人職業経験者 続々と中国で就職活動」と題する論説が発表された。定年退職を控えた年代の日本人が、日本でのリタイア後の生活を選択せず、次々と中国に来て就職活動をする傾向が見られるようになったという。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 64歳の日本人男性は中国に来て3年目、仕事はある日本の家具会社の部品購買だ。男性は「中国で仕事をしたかったのは、発展している中国で自分の経験を発揮できると思ったから」と語る。

 日本のある就職あっせん業者は中国における日本人の求職増加現象に注目している。この会社では業務拡大を決定し、中国で880人まで日本人職員を増加する予定だ。

 あっせん業者によれば、この傾向を生み出した要因は中国での日本企業の研究開発センターや販売事務所の設立件数の増加にあると分析する。今年7月には、携帯メーカーのソニーエリクソンが北京に研究開発センターを設立している。中国で日本企業が管理職を含む日本人を好んで現地採用する傾向があるのは、日本から職員を連れてくる費用を節約できるからだという。また、職務経験が豊富で中国語も話せる日本人なら会社のためによいサービスができるという利点もある。

 上海で行われたある最新調査では、日本人職員を雇用している中国にある日本企業の3分の2が製造業だという。また、中国のサービス分野では日本人職員の求人が高まっているが、中国で仕事をする日本人管理職の給料は、ほとんどが半分程度となる。

 しかし、彼らのもつ経験がちょうど中国企業の望みとマッチした場合、中国で仕事をする日本人職員すべての給料が少なくなるわけではない。就職あっせん業者は太陽光パネルや電動自動車などの分野で豊富な経験がある場合、日本人の生産管理職やエンジニアには中国でとても高い報酬が見込めると言う。ある金属製造関係のエンジニアの月給は5万元(約60万円)という人もいるという。(編集担当:米原裕子

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