中国ネット上でデマ「日本の放射線で出産困難に」、大使館は否定

2011年10月26日 08時57分 (2011年10月30日 00時12分 更新)
 ある中国人ネットユーザーがこのほど、マイクロブログ(中国版ツイッター)の「微博(ウェイボー)」に、「ある中国人旅行者が日本から帰国後、放射線の影響で出産が困難になった」とつぶやいたところ、大きな反響を呼び、多くのネットユーザーからは「まったくのでたらめ」、「常識のない噓(うそ)」などといったコメントが寄せられた。環球時報(電子版)が25日付で報じた。

 報道によると、ツイートされたその内容とは「最近、友人が日本から帰国して香港の空港でボディ・チェックを受けた際に、基準量を超えた放射線が検出された。医師から6年間は子どもを産めず、たとえ生まれても障害児になると言われたらしい。日本政府は旅行者を優遇することで外国人をだましている」というものだ。

 これに対して数千人もの中国人ネットユーザーがコメントを寄せ、その大部分はこの内容に疑問を抱くものだった。

 あるユーザーは「こんな常識ない噓を信じる人がいるのだろうか。この話が本当だったら日本は死滅しているはず」と述べ、また別のユーザーは「こんな話がありえるものか。私の友人は日本に住んでいるが、最近出産したし何の問題も生じなかった」とコメントした。しかし、ごく一部の人々は不安を表明しており、あるユーザーは「やはり日本には行かないでおこう。万が一、この話が本当だったら一生後悔することになる」と不安感を示した。

 記事によると、この問題に対して在中国日本大使館は「現在確認中」と返答し、「ツイートされた記事の出どころと真実性を確かめている。証拠がないまま内容を信じることはできない」と述べている。

 さらに「日本政府は地震と原発事故の発生以来、効果的な対策によって復旧に努めてきた。これまで放射線の影響で出産が困難になった事例は受けていない」と述べ、現在日本は安全なので、中国からの旅行者を心より歓迎すると表明した。(編集担当:及川源十郎

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