中国各ファンドの損失2.9兆円、好調は通貨型ファンドのみ

2011年10月27日 11時13分 (2011年10月30日 00時12分 更新)
 <中国証券報>第3四半期、市場は底値を探る動きが続き、厳しい運用を迫られている。第3四半期決算を発表したファンド会社60社の計799ファンドに対する天相投顧の統計によれば、今年第3四半期の各種ファンド(QDIIファンドを含む)の損失額は2412億元(約2兆8900億円)に上った。26日付中国証券報が伝えた

 第3四半期の株式市場は大幅に下落し、上海総合指数、深セン成分指数はそれぞれ今年最安値を記録。創業板では一旦は急反発したものの、欧州債務問題や国内経済の急降下により、市場にはパニックムードが広がりつつある。

 これに伴いファンドの損失とファンド間の業績差も拡大している。第3四半期、株式型ファンドの損失額は1591億元と前期に比べて1000億元近く増加し、混合型ファンドの損失額は633億元となった。また、「城投債(都市投資債券)」の急落により、債権型ファンドも69億元の損失、欧州債務危機、米格付け引き下げなどの要因により海外市場のQDIIファンドは122億元の損失となった。収益をあげたのは依然、通貨型ファンドのみで、利益は11億元だった。

 さらに具体的に見ると、投資家に利益をもたらしたのはわずか90ファンドで、このうちの多くが華夏現金、博時現金などの通貨型ファンド。国際的な金相場の上昇を受けて、海外の金資産への投資を行っている諾安基金管理(ライオン・ファンド・マネジメント)も好調だった。(編集担当:浅野和孝

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