中国政府「低俗化は必要なし」…来年1月から娯楽番組を大幅制限

2011年10月27日 12時05分
 中国のメディアを管轄する国家広播電影電視総局(国家ラジオ映画テレビ総局、略称:広電総局)はこのほど、中国全土の34テレビ局・衛星テレビ局に対し、2012年1月1日から、午後7時30分から午後10時の「ゴールデンタイム」における娯楽番組の放送を一部制限するよう通達を出した。

 「娯楽番組制限令」の主な内容は、◆午後7時30分から午後10時までのゴールデンタイム時に娯楽番組を放送する場合、1つのテレビ局では週に2番組まで。全国の衛星テレビ局では9番組まで◆午前6時―午後6時までの報道番組の放送を最低2時間以上とする◆午後6時から午後11時まで、最低30分の報道番組を2番組放送する◆当局が求める「道徳形成番組」を必ず放送する◆番組の選抜数は厳格に制限される◆全国の衛星テレビ局によって選抜される番組は年10番組までで、番組の種類の重複は認められない◆広電総局が審査・掌握権を強化する――など。このほか、香港や台湾出身の芸能人による本土の番組出演も、今後は制限される可能性が高いという。

 広電総局による「娯楽番組制限令」は、「番組の低俗化」を防ぐことが狙いで、公開見合いやオーディション、芸能番組などの7分野の放送自粛を視野に入れて出された。関係者によると、「社会の暗部や矛盾を放送する番組は今後制限を受け、文化・芸術鑑賞など、歴史や地理、天文学などを扱った“健康的”な番組の制作が奨励されるのでは」との見方を示している。

 一方、李君如・中国人民政治協商会議常務委員、中央党学校元副校長は、「中国文化の低俗化」を危惧(きぐ)し、広電総局による「制限令」を支持する1人だ。李氏は、「文化に娯楽性があるのは認めるが、文化と娯楽は同じではない。娯楽に世俗化は必要だが、低俗化は必要ない」などとして、「制限令」が、娯楽を締め出すものではなく、低俗な手法で番組を作るテレビ局の方針を制限するものと説明し、理解を求めた。(編集担当:青田三知

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