中国自動車業界の収益力が低下、国産車とトラックが足を引っ張る

2011年10月31日 06時07分
  <中国証券報>中国の自動車市場の成長が鈍化している。10月27日までに第3四半期業績を発表した自動車関連上場企業48社の営業収入合計は、前年同期比18%増の4123億元、純利益は同19%増の210億元となり、伸び率の鈍化と自動車業界の収益力低下が明らかになった。28日付中国証券報が伝えた。

 複数の自動車購入優遇政策の終了、都市部の交通渋滞の取り締まり、ガソリン価格の上昇などの複合的な要因が自動車ニーズの抑制につながった。中国汽車工業協会(CAAM)のデータによれば、今年1-9月の自動車の累計生産台数及び販売台数は1346万台と1363万台で、それぞれ前年同期比2.75%と3.62%の伸びにとどまった。

 上記48社の1-9月の加重平均純資産利益率は9.29%にとどまり、前年同期比3.8ポイント低下。このうち、自動車(完成車)メーカー9社の純資産利益率の平均値は5.09ポイント低下、部品メーカー39社の平均純資産利益率は3.72ポイント低下した。

 乗用車市場では、独自ブランドのダメージが目立ったのに対し、外国メーカーとの合弁ブランドを主とする自動車メーカーは比較的安定した業績となった。

 商用車市場ではトラックの利益率が大幅に低下し、自動車業界全体の収益力を押し下げた最大の要因となった一方、バスは好調だった。

 業界関係者は、販売台数が減少するなか、国産自動車の競争が激化しているのに加え、原材料などの価格上昇が企業の利益を圧迫しており、今後もこうした状況が続くだろうとしている。(編集担当:浅野和孝

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