中国の物価に「落ち着き」か…10月上昇率は6%割り込む見通し

2011年11月4日 15時24分 (2011年11月10日 00時12分 更新)
 中国で、10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で6%未満になるとの見方が強まってきた。政府の物価対策が効果を出しはじめ、生鮮食料品の価格も前週比などで下落しているという。中国新聞社が報じた。

 中国政府は2011年になり、3度にわたり金利を累計で0.75ポイント引き上げた。預金準備率は6度にわたり引き上げ、史上最高の21.5%とした。

 金融政策以外に、値上がりが激しい商品についても、対策を施した。特に値上がりが激しかった豚肉については輸入の促進を実行した。豚肉及び関連商品の輸入量は1-9月で前年同期比44.6%増の87万トンに達した。

 物価上昇の背景には、特定商品の対する投機的な買占めがあった。大豆、ニンニク、ショウガ、リンゴ、砂糖、石炭など、大きな値上がりを見せた商品に対しては、価格上昇を煽(あお)る風説を流布する行為や便乗値上げなどを取り締まった。

 中国におけるCPI上昇率は1月に前年同月比4.9%に達した。その後も上昇を続け7月には6.5%になった。しかし、その後は8月が6.2%、9月が6.1%と、下落傾向が見えはじめた。政府の対策も奏功したと考えられる。

 政府・商務部が11月1日に発表した物価監視の結果によると、生鮮野菜18種の卸売価格は前週比で2.2%の下落だった。豚肉、鶏卵などの価格も下落を続けている。そのため市場関係者の間では、10月のCPI上昇率は前年同月比で6%未満になるとの見方が定着した。

 国家発展改革委員会(発改委)の彭森副主任は10月27日、中国のCPIについて「高止まりであるが、制御可能な状態」との考えを示した。すでに物価上昇は年内に「折り返し地点」に達すると確信しており、11月、12月のCPI上昇率は5%以下になると予測していると述べた。(編集担当:中山基夫

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