【中証視点】中国CPI大きく低下へ、食品価格はっきり下降

2011年11月8日 11時27分 (2011年11月11日 00時12分 更新)

10月に入って野菜や豚肉などの食品価格がはっきりと下落した。食品価格の下落などが原因で10月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は5.3―5.5%に大きく低下するとアナリストは予想している。(サーチナ&CNSPHOTO)

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 <中国証券報>10月に入って野菜や豚肉などの食品価格がはっきりと下落した。食品価格の下落などが原因で10月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は5.3―5.5%に大きく低下するとアナリストは予想している。

 商務部がこのほど発表した最新の統計によると、全国の主要農産物価格は10月30日までに3週連続で下落し、累計で1.2%値下がりした。うち24日から30日までの週は、野菜が前週比2.2%、肉類が同0.7%、鶏卵が同0.6%ずつ下落した。野菜は3週連続で大きく値下がりし、肉類は5週連続の値下がりとなった。果物価格は上昇したものの、食品全体にはっきりとした値下がり基調がみられた。

◆主要食品が軒並み値下がり

 また国家統計局のまとめによると、国内主要50都市の10月下旬の主要食品価格は軒並み下落した。10月は上旬、中旬も値下がりしており、月間下落幅は2%に達した。白菜、油菜、豚肉、鶏卵などの値下がりが顕著だった。

 中信証券の諸建芳シニアエコノミストによると、食品価格の安定と社会需要の段階的な縮小を受けて、全体の物価レベルは低下傾向にある。足元では穀物生産が基本的に安定し、肉豚の飼育頭数が回復しており、食品価格の将来の上昇圧力を大きく後退させた。諸シニアエコノミストは、10月のCPI上昇率を前年同月比で5.4%と予想。第4四半期では前年同期比4.8%の上昇率に低下すると見通した。

 商務部の統計では、10月は週間ベースでの生産財価格が9月に比べて平均1.6%下落した。港での先物価格が前月比0.6%、流通過程での生産財価格が同2.3%それぞれ下落しており、10月は生産者物価指数(PPI)の前年同月比上昇率が下落を続けることがほぼ確定的だ。アナリストによると、PPIの低下につれ、非食品価格の上昇けん引力が低下しつつある。

◆キャリーオーバー効果の寄与度が低下

 国泰君安はこのほど発表した分析リポートで、10月のCPIはキャリーオーバー効果による上昇寄与が9月に比べて0.6ポイント下がり、また前年同月の数値が低いことで上昇率を0.6ポイント押し下げるとの見方を示した。農業部、商務部、国家統計局などの各部門のデータをみると、10月以降は商品価格の下落が鮮明で、下落幅も拡大しつつある上、非食品価格の上昇ペースも経済需要の低下につれて鈍化したと報告。10月以降はインフレ圧力が大きく緩和しており、CPI上昇率は10月に5.3%、11月に4.2%に低下すると予想した。(編集担当:浅野和孝

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