人民元の国際化は必然も障壁多し、中国内の改革が大前提―専門家

2011年11月11日 10時45分 (2011年11月14日 00時12分 更新)
 <中国証券報>9日北京で開幕した北京国際金融フォーラム(IFF)の2011年世界年会では、人民元の国際化に関し、さまざまな障壁を突破するために、国内における一連の改革の実施を加速すべきだとの専門家の声が上がった。10日付中国証券報が伝えた。

 中央財経大学金融学院の張礼卿院長は、人民元の国際化は長い過程が必要で、現在はその最も初期の段階にあると説明。人民元が世界の重要な通貨となるための前提として、◆持続的な活発性を持つ貿易活動、◆発達した国内金融市場、◆通貨レートの速すぎることのない、安定した上昇、◆比較的開放された資本勘定――の4つを挙げた。

 ただ、「資本項目の完全な開放は人民元の国際化の上で必要な条件ではない」とも指摘。資本勘定のある程度の開放はもちろん国際化に有利だが、完全に開放した国は一つもなく、その必要はないとの見方を示した。

 UBSの王涛シニアエコノミストは、人民元の国際化を進めるには、中国の経済政策や価格システム面で改革が必要だと指摘。金利や為替、エネルギー価格、土地価格などに大きな変化が起こり、大量の資本が国内に流入、あるいは海外に流出すれば、実体経済に大きな危害をもたらすとして、「人民元の国際化を推進する過程では、国内における一連の改革を大々的に推進する必要がある」と述べた。

 張院長は、「人民元の国際化は中国政府が推進する戦略ではなく、中国経済を対外に開放する過程での必然的な産物だ」と述べた上で、人民元が10年以内に一部の国の準備通貨として選ばれるとの見方を示した。(編集担当:浅野和孝

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