一時は人が押し寄せた韓国ドラマ撮影地、10年経て悲惨な状態に=韓国ネット「日本人観光客が多い頃は良かったけど」「これに税金を使ってたの?」

2017年10月20日 09時20分 (2017年10月23日 00時00分 更新)

17日、ドラマ人気に乗じて人を呼び込もうと韓国各地で観光名所化されたドラマ撮影セットの悲惨な現状について、韓国・JTBCが伝えた。写真はソウル、人気韓国ドラマの紹介パネル。(Record China)

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2017年10月17日、ドラマ人気に乗じて人を呼び込もうと韓国各地で観光名所化されたドラマ撮影セットの悲惨な現状について、韓国・JTBCが伝えた。

仁川(インチョン)国際空港のある永宗島(ヨンジョンド)から船で10分ほど離れた舞衣島(ムイド)。遠目には海辺に立つモダンな家が目に付くが、近づいてみると玄関前に「進入禁止」のテープが張り巡らされ、廃虚のようになっている。

この家は2007年に撮影されたドラマのセットで、地元自治体がドラマ制作会社と提携し同年9月に観光名所として整備したもの。整備には9億ウォン(約9000万円)が投入されたというが、1年もたたないうちに観光客の足は途絶え、結局11年に閉鎖に追い込まれた。今年6月の診断では安全上の問題が明らかになり、来年の上半期には取り壊される予定だ。

島民からは観光客の減少を懸念し撤去に反対の声もあるというが、ドラマのセットは急ピッチで建てられたものがほとんどであることから傷みやすい。03~04年にクォン・サンウとチェ・ジウ主演で高視聴率を記録したドラマ「天国の階段」のセットも同島内にあるが、建物前のウッドデッキのあちこちに穴が開き窓枠が外れそうになるなど、一歩間違えれば観覧客がけがをする可能性もあるという。また04年にRAINとソン・ヘギョの共演で人気を集めたドラマ「フルハウス」の撮影地も近隣だが、こちらは案内板だけを残して駐車場と脱衣所に変わってしまっている。

韓国コンテンツ振興院が15年に全国の主要撮影場27カ所を調査した結果、毎年1億ウォン(約1000万円)以上の黒字を出すところはわずか5カ所、舞衣島を含む撮影所5カ所を訪れる観光客の数は年間1万人にも満たなかった。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「これに税金を使ってたの?」「そのお金で貧しい人々に小さな家を建ててあげればよかったのに」と税金の無駄遣いへの指摘や、「代表的な展示行政だ」「制作会社がセットを作ればいいこと。政府は何してるんだ」など行政への批判が続出している。

また、「いくら人気のドラマでも人気は持って1年」「ドラマの撮影地を観光地にすること自体おかしい。日本人観光客がたくさん来てた頃は良かったけど」「セットをしっかり作って使い回せばいいものを、手抜き工事のせいで観光も他のドラマ撮影もできない」といったコメントが寄せられるなど、ドラマの人気とは裏腹に、撮影所には否定的な見方が強いようだ。(翻訳・編集/松村)

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