自分のルーツはどこにあるのだろう。多くの人が疑問に思うであろう問題だ。
中国では「日本人の先祖は中国人である」という話を信じている人が数多く存在するが、これは果たして本当なのだろうか。

 中国メディアの今日頭条は12日、「日本人は秦王朝のころの中国人の子孫なのか」と疑問を投げかける記事を掲載し、日本人のルーツについて紹介している。秦王朝とは紀元前221年から206年まで存在した中国初の統一王朝のことだ。

 記事はまず、中国には5000年という長い歴史があり、中国の隣国である韓国や日本は中国に朝貢していたことから「中国歴代王朝の属国」であったと主張し、韓国人や日本人の祖先は中国人ではないだろうかと疑問を提起した。

 続けて、事細かに記された文献は残っていないものの、韓国人や日本人の祖先が中国の歴代王朝と無関係だったとは考えにくいとし、少なくとも秦の始皇帝の命を受けた「徐福(じょふく)」は日本を訪れており、徐福が日本で「神武天皇」となったという説まであることを紹介した。

 確かに青森県から鹿児島県に至るまで、日本各地に徐福に関する伝承が残されており、佐賀県佐賀市、三重県熊野市波田須町、和歌山県新宮市、鹿児島県出水市、いちき串木野市、山梨県富士吉田市、東京都八丈島、宮崎県延岡市などは徐福ゆかりの地としても有名だ。


 一方で記事は、日本では「日本人の祖先は天照大神(あまてらすおおみかみ)である」とされていると伝え、日本人は自分達が中国人の祖先であることを認めたくないので、そのような主張を展開しているとした。

 「徐福が神武天皇」説は1950年代に香港の学者・衛挺生氏が徐福と神武天皇に10の類似点があることを理由に提起したものだとされ、あくまでも仮設の1つにしか過ぎないが、中国ではこの記事のように「徐福が神武天皇」説を深く信じている人が少なからず存在する。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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