日本や英国にはそれぞれ皇室と王室が存在するが、中国には存在しないのはなぜだろう。中国メディアの今日頭条は18日、現代でも世界には王室が複数の国で残っていると伝える一方、中国には王室はなぜ存在しないのかと疑問を投げかける記事を掲載した。


 記事は、18世紀以前は世界に数多くの王室が存在したと紹介する一方、第2次世界大戦後は帝政国家は基本的になくなり、同時に王室を廃止する国も多かったと紹介。それゆえ、王室は世界の27の国でしか存在しなくなったと論じた。

 さらに、世界の王室のなかで最も著名な存在は英国王室であろうと主張したうえで、英国人は幼少のころから「王室は尊敬すべき存在」であるという教育を受けている指摘。英国王室は国の政治に対する権力はないとしながらも、王室の暮らしは英国国民によって支えられていると指摘した。

 また記事は、日本の皇室は世界で最も長く続く王室であると伝え、中国人にとっても皇室は広く知られた存在だと指摘。一方、中国は王室の存在しない国であることを強調し、中国の最後の王朝であった清王朝は末期に民のことを顧みなかったために民の支持を得られなかったと主張。


 また、中華民国が成立した後、袁世凱が皇帝を自称したが、これも支持を得られず、その後に共産党が中華人民共和国を建国して今に至ると指摘、中国に王室が存在しないのは「王室が民心を得られなかったため」に尽きると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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