平昌五輪を襲ったノロウィルス集団感染の原因は調理用地下水、「不十分な点検」を指摘する声も

2018年2月14日 18時20分 (2018年2月17日 00時00分 更新)

13日、韓国メディアによると、平昌五輪の警備員らがノロウィルスに集団感染した問題で、原因は調理用地下水の汚染であることが分かった。写真は平昌五輪の会場。(Record China)

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2018年2月13日、韓国メディア・ノーカットニュースによると、平昌五輪の警備員らがノロウィルスに集団感染した問題で、原因は調理用地下水の汚染であることが分かった。

韓国の疾病管理本部は同日、疫学調査の結果を発表し「集団感染の原因は修練院の集団給食とみられ、調理用の水からの汚染である可能性が高い」と明らかにした。修練院を利用した1014人のうち94人のノロウィルス感染が確認されているが、給食を食べた人は食べていない人に比べ、ノロウィルス発生のリスクが6.5倍高かった上、食事のみで利用した人からも感染者が出たという。また、調理用の水から大便物質などによる汚染から発生するふん便性大腸菌が検出されたことから、調理用の水が汚染された事実も確認された。

疾病管理本部関係者は「問題のある地下水を調理用の水として使用する中で給食が汚染され、集団感染が起きたとみられる」と話した。

これについて、同メディアは「平昌五輪組織委員会が宿泊施設を選定する際に地下水の安全性を点検していれば、集団感染を防ぐことができた」と指摘している。また、問題の起きた平昌青少年修練院について、組織委員会宿泊専門担当部署は「団体の宿泊に適さない」との判断を出していたが、組織委員会保安要員管理部処がこれに応じず、当該施設を使用するよう指示していたことも分かったという。

さらに、韓国メディア・メディカルトゥデイによると、組織委員会の感染者への対応も物議を醸している。感染者を隔離せず他の宿泊者と共に生活させているため、「不十分な対応により感染が拡大しそう」と懸念する声が出ているという。これに対し、疾病管理本部関係者は「呼吸器からではなく、大便から伝染するという疾病の特性を理解していないようだ」と反発している。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「原因が分かってよかった。今後の管理を徹底してほしい」と安堵の声が寄せられる一方で、「いまだに地下水を使う飲食店があったなんて。ちゃんと水質検査を受けているのか?」「多少お金がかかっても、衛生管理はしっかりしてほしい。基本を守らない店が多過ぎる」など問題が起きた施設への批判の声も多く寄せられている。

また「全く管理ができていない」「殺処分して土に埋める国で地下水を信じられるはずがない」「政府は何をしているの?今回の五輪に関し、良い思い出だけを世界に残したいのに」など国に対する不満の声も見られた。

その他「他の店でも地下水を使っているだろうに、なぜよりによって五輪警備員の宿泊施設で?」「本当かな?平昌五輪の成功を嫌がる国の仕業では?」と疑う声も出ている(翻訳・編集/堂本)