中国の高速鉄道技術は日本や欧州のもの?設計士の回答は…―中国メディア

2018年3月14日 09時24分 (2018年3月17日 00時00分 更新)

13日、新浪科技は、国家重点基礎研究発展計画の首席科学者で、中国高速鉄道の設計士と言われる中国科学院力学研究所の楊国偉氏が高速鉄道について語った内容を紹介した。写真は中国高速鉄道。(Record China)

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2018年3月13日、新浪科技は、国家重点基礎研究発展計画の首席科学者で、中国高速鉄道の設計士と言われる中国科学院力学研究所の楊国偉(ヤン・グオウェイ)氏が高速鉄道について語った内容を紹介した。

記事は、高速鉄道に関する疑問と、それに対する楊氏の答えを紹介している。「中国の高速鉄道技術はみな欧州や日本から借りてきたものなのか」との疑問に対して、楊氏は「実はわが国では1990年代から北京-上海高速鉄道の研究が始まっていた。2002年には多くの高速鉄道が研究されていたが、当時の工業基盤は弱く、技術力もなかったため、ニーズに応えることができなかったのだ。われわれが取り込んだのは技術ではなく生産ライン。技術は誰も売ってくれなかった。そこでわれわれは取り込み、消化吸収し、技術革新を起こすというプロセスをだどった」と答えた。

「中国高速鉄道の車両モデルは海外のまねなのか」という疑問には、「1990年から高速鉄道を研究し、2009年から2011年の3年間にわが国は2つの部による共同計画を展開した。鉄道部と科学技術部だ。2008年2月26日、釣魚台国賓館で当時の国務委員・陳至立(チェン・ジーリー)氏が国を代表して署名した。私も出席した。目標の一つはまさしく、北京-上海高速鉄道において自分たちの列車を開発すること。これは大きな任務だった。われわれはその後、寒冷地や砂嵐がひどい地域に対応できる列車を開発し、現在は時速600キロのリニアなどの開発を進めている」と主張した。

また、「中国高速鉄道にはイノベーション能力が欠けているのではないか」との質問に対しては「われわれは日本から最高時速250キロの技術を取り込み、そこから技術革新を起こして最高時速380キロの列車をつくり出した。また、2階建ての高速列車も開発中で、時速600キロのリニアモーターカーの研究も進んでいる。今後5年以内に、中国が作った時速600キロのリニアに乗れるようになるかもしれない」としている。

楊氏はさらに、最近中国で話題になっている「高速鉄道ではどうしてカップ麺を売らないのか」との疑問にも回答。「高速列車は外からの騒音を入れないように気密性が高くなっている。このため、カップ麺のにおいはエアコンの排気口から出ていくだけで、多くが中に留まり続けてしまう。乗客に快適に乗車してもらうために、高速鉄道ではカップ麺を売らない。科学的な道理がある」と説明した。(翻訳・編集/川尻)

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