「南京大虐殺」に正面から向き合う村上春樹氏の作品、南京で発売記念イベント―中国紙

2018年3月14日 10時20分

13日、新華日報によると、村上春樹氏の長編小説「騎士団長殺し」の中国版発売記念イベントが江蘇省南京市にある書店でこのほど開催された。写真は「騎士団長殺し」日本語版。(Record China)

[拡大写真]

2018年3月13日、新華日報によると、村上春樹氏の長編小説「騎士団長殺し」の中国版発売記念イベントが江蘇省南京市にある書店でこのほど開催された。同紙は「南京大虐殺に正面から向き合う作品」と報じている。

イベントでは南京大学の但漢松(ダン・ハンソン)助教授、翻訳家の周嘉寧(ジョウ・ジアニィン)氏、馮涛(フォン・タオ)氏が作品の持つ影響力や作家が担う責任について意見を述べた。このうち馮氏は「南京大虐殺への言及は『ねじまき鳥クロニクル』ではわずかだったが、本作品の中国語版では1500文字に上る。さらに(死者の数について)40万人と10万人の違いは何かとも問いかけている」などと紹介。「村上氏は『歴史を忘れたり、すり替えたりすることは間違いだと思う』と語り、これを行動で示している」と指摘する場面もあった。

記事は「日本で『騎士団長殺し』は右翼のバッシングを引き起こしたが、歴史に正面から向き合う村上氏は多くの人の支持を得た」とした上で、但氏が「本作品の重点は歴史の詳細を探ることではなく『歴史に向き合う勇気を持つこと』」と捉えていることを伝えている。(翻訳・編集/野谷)

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。