日本人にとって家に入る際に靴を脱ぐのはごく当たり前だが、中国では靴を脱がない人が多いため日本独特の習慣に映る。中国メディアの一点資訊はこのほど、「なぜ日本人は靴を脱いで室内に入るのが好きなのか、背後の理由を知ると称賛せざるを得ない」と論じる記事を掲載した。


 中国人からすると、「日本人は規則を重んじる国民」と見えるようで、訪日経験のある中国人や日本のドラマを見た人は、「家の玄関では靴を脱いでスリッパに履き替え、畳の部屋ではさらにスリッパも脱ぐ」ということ、さらには「トイレには専用のスリッパがあって、それに履き替える」ことを知っているという。

 しかしこうした習慣のない中国人にとっては驚きであると同時に、面倒くさい気持ちから「果たしてそこまでする必要があるのか」とも感じられるようだ。さらに家だけでなく、「学校や公共施設でも靴を脱ぐ決まりがある」ことを紹介した。また、日本でこの習慣が始まったのは平安時代に遡るとし、理由としては「家の中を清潔に保つため、泥水で汚れた靴を玄関で脱ぐことが習慣になった」と説明した。

 また、日本ではお寺や神社など、観光客が訪れる場所でも見学する際には入り口で靴を脱ぐ決まりになっていると指摘し、「靴を必ず脱がなければいけないが、裸足でもマナー違反」と指摘、「靴を脱ぐ」という行為1つで様々なルールがあることに驚きを示した。

 さらに記事は、「日本人は幼稚園から高校まで、校舎に入る際には必ず『同じ上履き』に履き替えて暮らしてきた」ため、すでに習慣になっていると説明した。
また、これは校内を衛生的に保つだけでなく「生徒たちに制服と同じく連帯感や平等な意識を持たせる意図もある」と主張した。馴染みのない習慣ゆえに中国人は違和感があるようだが、屋内を清潔に保つために靴を脱ぐという習慣は「見習うに値する」とも感じられるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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