雨天の外出には生命の危険が=広東省で1日に4人死亡、いずれも感電死

2018年6月14日 05時30分

中国では、広東省内が大雨に見舞われた8日、同省内で外出していた人4人が感電死したことが問題視されている。(Record China)

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中国では、広東省内で8日、外出していた人の感電死が相次いだことが問題視されている。死亡したのは計4人で、当局は2人については「感電死の可能性を否定できない」としているが、医療機関が作成した死亡証明は死因をいずれも「感電」としている。中国メディアでは上観、澎湃新聞など多くのメディアが関連記事を配信し続けている。

同省仏山市で8日午後7時ごろに発生した事故では母親と娘の2人が死亡、原因は感電と発表された。母子はバス停にあった広告看板に触って感電したと見られている。

広州市では高校2年生の男子生徒が水たまりで突然倒れ、病院に運ばれ手当てを受けたが死亡した。大雨のため授業開始後に休校になり、帰宅する途中だったという。病院が発行した死亡証明は、男子生徒の死因を「電撃傷」としている。警察も「感電の可能性は排除できない」とした。

父親が後日、息子が倒れた現場を調べたところ、近くに信号機用の配電ボックスがあった。ボックスの扉は開けることができ、中を調べところ家庭用とほぼ同じの差し込み口などがあった。ボックス内部は泥がこびりついており、父親は、配電ボックスが冠水した水につかったために電気が漏れたと考えている。

肇慶市では65歳男性が集合住宅近くで倒れた。集合住宅の階下には宅配便受け取り用のロッカー式ボックスがあり、同ボックスにつながる電線の一部は銅線がむき出しになっていた。建物外部にはその他にも、多くのコンセント用電源が取り付けられている。防水などはしておらず、屋内用と同様の電源だ。

事故発生当時、現場は大人のひざ程度の深さに冠水していた。救急隊員らは建物の電源全体を落とす作業が終わってから接近したという。同男性の死亡証明も、死因は「感電死」と書かれている。

中国メディアの上観は、公共の場所は設計から施工、維持(利用)のすべての段階において電力の安全な使用を考慮せねばならない明確な規則があり、漏電発生の際には電力供給を自動的に遮断する装置を設置せねばならないと紹介。しかし「現実の生活においては、漏電により発生する死傷事故の大部分が規則違反によるもの。安全装置が規則通り取り付けられていなかったり、検査をきちんとしていなかったために問題が発生した」と批判した。

さらに、広東省で1日に3人が死亡した事態は特殊な事例ではないと指摘。2013年8月に河南省鄭州市で1週間にわたり大雨が続いた際には通行人4人が感電死、16年7月には湖北省武漢市と江西省南昌市では6日内に冠水した場所にいた計6人が感電死、同月7月30日には四川省楽山市で街灯からの漏電で若い男性2人が死亡したと紹介した。

同記事は、公共の場所での漏電事故は「全体的に見れば低い確率」ではあるが、その背後には大きな危険が存在すると考えねばならず、放置していたのでは「低い確率」が「高確率」になる可能性もあると主張した。(翻訳・編集/如月隼人)