先月、JR九州と中国のEC大手アリババグループが九州への中国人観光客呼び込みで戦略的な提携を結んだことが報じられた。鉄道のみならず観光事業全般における協力のようだが、日本の鉄道、特に観光列車には中国人観光客も高い関心を持っているようだ。


 中国メディア・東方網は6日、「日本の独特な観光列車に乗って、初めて『絵のような風景』を知った」とする記事を掲載した。記事は、日本では実に多くの特徴豊かな観光列車が運行されており、沿線の絶景を堪能できるだけでなく、車両内でも旅行の快適さがぐっと増すようなサービスを受けられるとしたうえで、その一例を紹介している。

 まず紹介したのは、JR九州の日南線を走る特急「海幸山幸号」。「宮崎と南郷を結び、太平洋の日南海岸が目の前に迫る。風景の美しさもさることながら、車両の装飾には宮崎を代表する飫肥杉が至るところに用いられており、爽やかで美しい。列車名の由来は、現地に伝わる山幸彦、海幸彦の神話にちなんでいる」と説明した。


 続いては、神奈川県の鎌倉を走る江ノ島電鉄だ。鎌倉から江ノ島を結ぶ電車に乗ると、湘南海岸の風景に癒され、まるでタイムマシンに乗ったようなノスタルジーを感じるとした。そして、マンガ「スラムダンク」ファンにとっても外せない電車であると伝えている。

 3つ目は、JR東日本の釜石線、花巻-釜石間を走るSL銀河号である。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をテーマとしたSL車両は大正から昭和初期の風貌が再現されており、ガス灯をイメージした照明やステンドグラス、星座が描かれた仕切りなどによって、幻想的な世界が楽しめるとした。また、世界で初めて列車内に光学式のプラネタリウムが搭載されており、レトロな列車に乗りながら銀河の世界を旅することができると紹介した。


 そして最後は、箱根登山鉄道だ。「日本唯一の登山電車であり、海抜96メートルから541メートルまで山道を登るコースは、登山電車ならではの楽しみを味わえる」とし、特に紫陽花が満開になる時期は「まるで絵画の中を走っているような心持ちである」と評している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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