本日6月4日、Mr.Childrenが日比谷野外大音楽堂(通称「野音」)でワンマンライブ(『Mr.Children Hall Tour 2016 虹』)を行う。キャパは約3,000程度であり、普段はドームレベルも満員にするミスチルからすると、貴重な公演であることがわかる。

しかし過去に遡ると、Mr.Childrenは何度か日比谷野外大音楽堂でライブをした経験があるのだ。

「たくさんの人」初々しい桜井和寿の発言


まずはミスチルのブレイク前。筋肉少女帯の大槻ケンヂが、昨年放送されたテレビ朝日系列『ブラマヨとゆかいな仲間たち アツアツっ!』において、こんなエピソードを紹介している。
大槻いわく、ミスチルのブレイク前に野音で行われたライブイベントで、筋肉少女帯とJUN SKY WALKER(S)、そしてMr.Childrenが尾崎紀世彦の『また会う日まで』をセッションすることになった。その時に当時はまだ無名であったMr.Childrenのヴォーカル・桜井和寿がこう語ったというのだ。
「大槻さん、僕、こんなたくさんの人の前で歌うの、一生でこれが最初で最後ですよ」

同番組内で大槻が「その後、それより少ない人の前で歌ったことがないだろうって」と語った通り、これ以降のミスチルは大ブレイクし、歌う会場はアリーナやスタジアム、ドーム規模の会場が大半となる。

ブレイク後も野音で歌ったMr.Children


しかし、実はMr.Childrenはブレイクした後も、野音で歌ったことがあるのだ。
それは『SPACE LOVE SHOWER 2005』という音楽専門CS放送スペースシャワーTVが開催する音楽イベントでのこと。
このイベントでは毎年、シークレットゲストが登場することが定番であったのだが、この年はなんとミスチルがそのシークレットゲストであり、しかもオープニング1発目に登場している。

このイベントでは、当時発売を目前としていたアルバムから『and I love you』『ランニングハイ』『Worlds end』を披露した。そしてこのとき、キーボードを担当したのは当時プロデューサーをしていた小林武史。その後のミスチルライブでキーボードとして参加する機会が増えた小林だが、実はこの『SPACE LOVE SHOWER 2005』がミスチルと小林のステージ初共演となっている。

そしてアンコールでは、トリを務めた忌野清志郎が桜井を呼び込み、『ぼくの好きな先生』をセッション。
清志郎亡き今、かなり貴重なシーンである。

今夏は音楽イベントにも出演するMr.Children。ブレイクして20年以上が経った今も音楽への情熱は変わらない。

※イメージ画像はamazonより「足音 ~Be Strong」