1999年に、シングル『A・RA・SHI』でデビューした嵐。当時、爆発的な人気はなかったが、何より衝撃的だったのはビニール雨合羽を思わせるスケスケ素材のスケルトン衣裳。
しかもノースリーブで、インナーは白い短パンだけ。乳首もわき毛も丸見え。ビニール製で踊りにくい上に汗も吸わないこの衣裳にしたのは、当時スケルトンが流行していたことと、『嵐』に引っかけたのが理由だと言われている。

そのシースルー衣裳は『櫻井有吉アブナイ夜会(TBS系)』で、有吉弘行からちょくちょくいじられているが、2013年の『ミュージックステーション3時間スペシャル(テレビ朝日系)』で復活するなど、もはや“持ちネタ”になっているほどだ。

衣裳のルーツは光GENJI? 奇抜な衣裳は嵐以前にも!


嵐の伝説の衣裳は特別なのだろうか。遡ると、郷ひろみのジャニーズ時代のシングル『裸のビーナス』のジャケット写真は、銀色のキラキラした薄い布をワンショルダーにまとった衣裳で乳首がうっすら透けて見える。
事務所移籍後だが、『誘われてフラメンコ』のジャケットで上半身裸にジャケットをはおっているのも、その名残か。

そして光GENJIは、1987年のデビューシングル『STAR LIGHT』のジャケット写真で上半身裸に黒いパンツのみ着用。1990年にリリースしたアルバム『Cool Summer』のジャケット写真は、白いスケスケのシャツの胸元を大きく開けて着用し、下は白い短パン。嵐ほど透け感はないものの、伝説の衣裳のプロローグ的な衣裳ではないだろうか。

今やアイドルというより、力仕事、農作業が得意な逞しいお兄さん軍団、TOKIOもデビュー当時は、裸に白いサスペンダーパンツ(パンツはシースルー)で、乳首が見え隠れする衣裳を着ていた。最年少、デビュー当時15歳だった長瀬智也は、サングラス・ヘアーバンド・へそ出しルック・裸にベストを着用するなど、セクシーな衣裳をよく着ていた。


また、関ジャニ∞のライブでは、錦戸亮、村上信五、丸山隆平の3人のユニットとして裸にふんどし一丁の姿でユニット曲を歌っているが、「嵐のスケスケ衣裳より、ふんどしの方が男らしい」と絶賛しているところは、さすがエイター(関ジャニ∞ファン)だ。

このように、デビュー前には雑誌のグラビアに水着姿で登場し、デビュー後は裸にジャケット・裸にサスペンダー・スケスケ・ふんどし・水着・短パンといった衣裳も珍しくないジャニーズ。好きで奇抜な衣裳を着ているのではなく、身体を張って頑張っているともとれるが、実際彼らはどう思っているのだろう……。
(佐藤ジェニー)