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抗血小板薬「シロスタゾール」は認知症の進行予防に有効 - 国循

2014年2月28日 12時20分 (2014年2月28日 14時01分 更新)
調査は、シロスタゾールが追加された(6カ月以上投与された)もしくは追加されなかった患者で、12カ月以上の間隔で2回以上MMSEによる認知機能評価を受けたすべての患者をカルテ記録から抽出された形だ。この調査により、ドネペジル塩酸塩のみで治療された患者87例のMMSEスコアの時間的変化と、ドネペジル塩酸塩とシロスタゾールで治療された患者69例のスコア変化とが比較されたのである。

比較の結果、シロスタゾールを内服していた患者では年間の認知機能低下が有意に抑制されていることがわかったのである。シロスタゾールを内服していた患者では、特に記憶の再生や自分の置かれている状況を正確に把握する能力(見当識)の低下が阻止されていた。これらの機能は特にアルツハイマー病の早期で障害されやすい認知領域であることから、研究チームは、シロスタゾールがアルツハイマー病のような神経変性症にも有効である可能性を示唆しているという。

詳細な部分では、まず認知症が進んでしまった患者を含む認知症全体の解析では、シロスタゾールの同時投与によるMMSEスコアの低下は有意には抑制されなかったとする。しかし、軽度認知症(MMSEスコアが22点以上26点以下)患者のサブグループ解析により、ドネペジル塩酸塩単独で治療された36名の患者ではMMSEスコアの2点以上の低下が観測されたものの(-2.2/年)、シロスタゾールを6カ月以上追加投与された34名の患者では、MMSEスコアの低下が0.5点と、抑制された形だ(-0.5/年)。

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