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暴行罪や傷害罪とはどう違う? 「暴力行為等処罰に関する法律」とは

2015年6月15日 12時07分
●一概に良い法律と言えない背景も
こうやって見てくると、悪質な集団犯罪に対応する良い法律だと思う方が多いと思います。実際に、暴力行為等処罰に関する法律は、不良少年グループや暴力団などの集団犯罪に適用され、それなりの成果を得ています。
つまり、大勢で威嚇して犯罪を行うと法定刑が上がるので、その結果、集団犯罪に対する抑止力があると言われています。
しかし、この法律は、大正15年に治安警察法17条を削除する時に代わりに制定された法律で、政府が正当な労働運動を封じ込めるために立法されたものです。その経緯を知ると、一概に良い法律とは言えないと思います。
労働者が多数集まり、経営陣に対し、処遇改善を訴えると、多数で威嚇したとして、逮捕、処罰されました。戦後は新憲法が出来て労働運動は憲法上の権利とされましたので、そのような酷い案件は減っています。
これ以上の解説は省略しますが、法律とは必ず何かを目的に定められます。その目的にまで遡って考えると興味深いと思います。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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