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タバコOKだったスタバ、いかに完全禁煙へ移行成功?「客を選ぶ」スゴい戦略

2015年7月21日 06時05分

「禁煙にしたら、タバコを吸いたいお客を逃がしてしまう」

 飲食店の経営者なら、この悩みを持たない人はいないと思います。「日銭を稼ぐ」商売は、今日お客さんが入ってくれても、明日は誰も来てくれないかもしれないという恐怖といつも戦っています。タバコを吸いたい人を断ることは、とても勇気がいります。

 拙著『日本スターバックス物語』(早川書房)で詳しく紹介していますが、スターバックスはアフタヌーンティーなどを展開していたサザビー(現サザビーリーグ)というパートナーを得て日本上陸を果たしました。価値観やセンスが一致し、最初から息の合ったパートナーシップぶりでしたが、実は禁煙ポリシーについては紆余曲折があったのです。

 日本たばこ産業の調査によると、2014年時点の日本人の喫煙率は男性が約30%、女性は約10%となっていますが、スターバックスが日本に進出した1996年の喫煙率は、男性で実に2倍近い58%、女性も14%でした。このように大多数の男性が喫煙をしていた時代に、スターバックスは全面禁煙に踏み切りました。しかも、コーヒーを嗜むのは圧倒的に男性が多かったにもかかわらずです。無謀ともいわれたこの方針は、どのように決められたのでしょうか?

 米国スターバックスは最初から全面禁煙でした。米国の喫煙率が当時の日本の半分以下であったという事情もありましたが、最も大きな理由は、実質的な創業者であるハワード・シュルツ氏のコーヒーへのこだわりがありました。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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