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赤ワインに含まれる「ε-ビニフェリン」に肥満抑制効果があることを実証

2016年1月20日 14時21分 (2016年1月20日 17時30分 更新)
メルシャンはこのほど、キリンのワイン技術研究所、健康技術研究所と共同で、赤ワインに含まれるポリフェノールの一種「レスベラトロール」の二量体である「ε(イプシロン)-ビニフェリン」の肥満抑制効果を世界で初めて明らかにしたと発表した。

赤ワインに含まれる機能性成分としては、ポリフェノールの一種「レスベラトロール」が知られているが、その二量体(同一の成分が二つ結合したもの)である「ε-ビニフェリン」については、これまで肥満に対する効果について明らかになっていなかった。同社は、今回の研究でε-ビニフェリンが高脂肪食により引き起こされる肥満を抑制することとともに、そのメカニズムがレスベラトロールとは異なることを明らかにした。

研究では、ε-ビニフェリンの脂肪細胞に対する効果と、高脂肪食を与えたマウスへの効果を調べている。その結果、ε-ビニフェリンを脂肪細胞のモデルである3T3-L1細胞に添加したところ、脂肪細胞のマーカー遺伝子であるPPARγの発現が抑制され、脂肪の蓄積を低減させることが分かった。高脂肪食にε-ビニフェリンを含ませて与えたマウスでは、内臓脂肪の蓄積量が有意に減少することが分かり、肥満により生じる炎症も抑えられている。

同社は今回の実験結果から、レスベラトロールの摂取が肥満に伴い脂肪細胞で活性化するヒストンアセチル基転移酵素(EP300)を制御することで、内臓脂肪の蓄積抑制と減少につながるのに対し、ε-ビニフェリンは脂肪細胞のマーカー遺伝子であるPPARγの発現を抑制することで脂肪蓄積を抑制することが分かり、高脂肪食による肥満を抑制する効果があることが示されたと考察している。

なお、この研究成果は2015年12月25日に米国科学誌「Biochemical and Biophysical Research Communications」に掲載された。

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