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低磁場MRIでがんの悪性度を検知できるナノマシン造影剤 - iCONMなどが開発

2016年5月17日 09時00分 (2016年5月17日 11時40分 更新)
ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)は5月17日、がん内部の微小環境で、治療抵抗性を持つ悪性度の高いがん細胞が存在する「腫瘍内低酸素領域」を、高感度でMRIにより可視化できるナノマシン造影剤を開発したと発表した。

同成果は、ナノ医療イノベーションセンター 米鵬 主任研究員、片岡一則 センター長(東京大学政策ビジョン研究センター・特任教授)、東京工業大学科学技術創成研究院 西山伸宏 教授(ナノ医療イノベーションセンター主幹研究員)、放射線医学総合研究所 青木伊知男 チームリーダーらの研究グループによるもので、5月16日付けの英国科学誌「Nature Nanotechnology」に掲載された。

これまでがんのMRI診断においては、がんの悪性度がわからない、感度があまり良くないなどといった課題があったが、片岡センター長は、今回開発されたナノマシン造影剤について、「MRIでの検出が不可能とされていた非常に小さな転移がんを見つけられることがわかった。また、がんの悪性度をMRIで調べることができるというのがポイント。広く普及している安価な1テスラの低磁場MRIを利用するもので、医療費を上げずに性能を上げることができる造影剤」であると説明している。

同研究グループが今回開発したナノマシン造影剤は、がん組織内の低pH環境に応答して溶解する性質を持つ「リン酸カルシウムナノ粒子」に、MRI造影効果を有するマンガン(Mn)造影剤を搭載したもの。

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