0

他人のクレジットカード情報でホテルに宿泊…どんな罰則が?

2017年3月13日 21時00分
なお、他人名義のクレジットカード使用につき、判例は、名義人の使用許諾の有無にかかわらず、名義の偽り自体を詐欺としていますので、名義人の家族や親せきであっても、カード名義人に成りすまして従業員にカードを呈示してホテルに宿泊すると、詐欺罪が成立することになってしまいます。
この結論に対しては、学説は概ね批判的です。

■宿泊時に偽名を使ったらどうなるか
関連して、クレジットカードの不正使用ではなく、宿泊時に偽名を使ったり、うその住所を記載したりしたときはどうなるのか疑問に思う方もいるかもしれません。
これについては、偽名や虚偽の住所を用いて宿泊しただけでは詐欺罪の要件を欠きます(反社条項違反等の場合を除く)ので、詐欺罪は成立しません。
しかし、旅館業法上、宿泊者は氏名、住所、職業その他の事項を記載しなければならないとされておりますので、偽名やうその住所を記載したときは、拘留または科料の制裁を受ける可能性があります(旅館業法6条)。

他人のクレジットカードを不正利用するのは論外ですが、偽名の宿泊だけでも処罰対象となり得ます。実際には旅館業法違反によって処罰される可能性は低いといえますが、違法ですので、偽名での宿泊は行わないようにしてくださいね。

*著者:弁護士 木川雅博 (星野法律事務所。通信会社法務・安全衛生部門勤務を経て、星野法律事務所に所属。破産・再生・債務整理を得意とする。趣味は料理、ランニング)
【画像】イメージです
*kou / PIXTA(ピクスタ)
【関連記事】
嘘の「高学歴」… もし経歴詐称がバレたらクビになる?
男性が恐れる「痴漢冤罪」…もしも故意にでっち上げていたらどんな罪になる?
医者が嘘の診断で数千人から治療費を詐取…どんな罰則が?
「モンハン」でチート行為をした大学生に有罪判決が…ところでどんな法律に触れる?
虚偽の強姦証言で懲役12年…嘘をついた女性はどのような罪に問われるのか?
他人のクレジットカード情報でホテルに宿泊…どんな罰則が?シェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!