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アメリカの白人労働者たちとエリート層の歩み寄りは可能か? 専門家に聞く

2017年9月28日 18時00分 (2017年10月6日 18時42分 更新)

2016年11月。アメリカ大統領選挙は波乱を生む結果となった。
ドナルド・トランプ大統領の誕生――知識人やエリートたちはこの事態に慌てた。事前調査では民主党のヒラリー・クリントン候補が優勢と言われていたが、その予測は見事に外れた。

“Make America Great Again”というトランプの掲げたスローガンに動かされたのは、白人労働者(ホワイト・ワーキング・クラス)という人々だ。

『アメリカを動かす「ホワイト・ワーキング・クラス」という人々 世界に吹き荒れるポピュリズムを支える"真・中間層"の実体』(ジョーン・C・ウィリアムズ著、山田美明・井上大剛訳、集英社刊)は、アメリカのポピュリズムを支えるホワイト・ワーキング・クラスの実体に迫る一冊。
今回はホワイト・ワーキング・クラスについて、本書で解説文を執筆している慶應義塾大学SFC教授の渡辺靖さんにお話をうかがった。その最終回である。

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(取材・文/金井元貴

■極端に走るリベラルと白人至上主義 メディア報道も一因に?――ニュースで報じられていたのですが、先のシャーロッツビルのデモ衝突が起きたあとに、ニューヨーク市のシンボルの一つであるコロンバスサークルという円形広場のコロンブス像に対して撤去の議論が持ち上がったそうです。歴史を示す銅像に対してもそのようなことが起こるのかと驚きました。

渡辺:確かにコロンブスは英雄である一方で、侵略者でもありますからね。リベラルなエリート層が中心となり、歴史的なシンボルでも過去の差別や搾取の象徴だからと取り除くことで、社会の意識を高めていく動きがあるわけです。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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