0

昭和史最大の黒幕で、最後の愛人は細木数子。「安岡正篤」とは何者か?

2017年10月3日 06時00分 (2017年10月11日 05時41分 更新)

安岡正篤 人生を拓く』(著:神渡 良平)

まずはじめに言っておこう。
こういうタイトルの本は大っ嫌いだ。

なんだよ人生を拓くって。おまえなんかに俺の人生がわかってたまるかよ。偉そうに語ってんじゃねえよ。
生来、素直じゃないもんだから、「人生を拓く」なんて言われると反射的にそういう態度になってしまう。

にもかかわらず本書を読もうと思ったのは、主として2つの理由がある。

ひとつは、自分がすごく小っちぇえからだ。

自分は身体も悪いし、プロフィールには記してないがバツイチでもある。人より失ったものが多いわけで、そのぶん多く悟っていたっていいようなもんなのに、まったくそうじゃないのだ。ふざけんなとか、なめんなよとか、くそったれとか、しょっちゅう思っている。もうすこし泰然としたところがあったっていいじゃないか。安岡のような大人物の思想にふれれば、そういう小っちぇえところもすこしは改善されるのではないか。本書にふれたのは、そんなささやかな希望があったせいだ。

さらにもうひとつ。安岡正篤について、野次馬的興味があったからだ。

安岡正篤と聞いても、多くの人にとっては誰それ?だろう。ひとことで言えば、昭和の歴史すなわち日本の現代史に、もっとも大きな影響力があったと言っても過言でない人である。本人はそう言われるのをとても嫌がったそうだが、早い話が「黒幕」だ。

安岡は、終戦の詔勅、玉音放送──今年の夏も耳にすることになった「耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び」というアレだ──の作成に「※刪修(さんしゅう)」という立場で関わっている。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!