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家電量販店の「価格対抗広告」にはウラがある? 世の中の「競争」の仕組みを読み説く

2017年10月7日 16時00分 (2017年10月18日 18時42分 更新)

「競争社会」と聞くと、多くの人は「他人を蹴落とす」「弱肉強食」「格差」など、ネガティブなイメージをもつだろう。受験や就職活動や仕事も、同じ世代の学生や同期社員との「競争」だと思うとゲンナリしてしまうかもしれない。

しかし、勉学や就活、職場での「競争」にはメリットがある。

競争に身を置くと厳しく辛い状況が生まれる反面、競争があることで自分が本当に活躍できる場を見つけられる確率が高まる。つまり、「競争」は、自分の強みを発見するためのシステムだと考えることもできるのだ。

このような視点で「競争」をとらえ、経済学、行動経済学の観点から「競争社会」を考えるヒントを与えてくれる一冊が『競争社会の歩き方 - 自分の「強み」を見つけるには』(大竹 文雄著、中央公論新社刊)だ。

本書では、「チケット転売」「落語」などの身近なものから、「格差問題」「女性活躍社会」などの社会的なものまで、硬軟織り交ぜたテーマを経済学でわかりやすく解説したエッセイになっている。

■家電量販店の「価格対抗広告」にはウラがある?

よく家電量販店で「他店より高ければ値引きします!」といった文句の広告を見かける。
普通なら、「安い価格で品物を売る消費者に寄りそった店だ」と思うものだ。

しかし、経済学者はこの広告を「競合店に対して価格競争をやめるように呼びかけている」と解釈するという。

こうした「他店価格対抗」の広告には、競合店の価格戦略を変更させる効果がある。

たとえば、同じ地域にA店とB店というライバル店があるとする。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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