今年の夏は歴史的な日照不足があったり、ゲリラ豪雨が日本各地で多発したり、また9月も台風の接近や秋雨前線によって天気が崩れる日が続きました。このような悪天候が続いたとき、もしくはこれから天気が崩れそうというときに、頭痛や吐き気、肩こりなど、体調が悪くなったという人は多いはず。

気象予報士の小越久美さんは著書『低気圧女子の処方せん 天気が悪いとカラダもココロも絶不調』(セブン&アイ出版)のなかで、このような天気によって体調を左右される女性を「低気圧女子」と名付け、季節別に気をつけなければならない天気とその対処法について解説しています。

天気によって体調を左右されるのは女性に限りません。しかし、ホルモンバランスの影響から、特に20代~40代の女性は天気の影響で自律神経が乱れやすいようです。

秋の天気の特徴から気をつけるべき点について小越さんはこんなことを語っています。
「秋は、秋雨前線や台風の影響で雨の多いシーズンです。北日本や東日本の場合、実は梅雨より秋のほうが降水量が多く、東京の平年の年間降水量1位は9月、2位が10月という内訳になっています。

また、10月に入ると北日本では霜が降りるなど冬の足音も聞こえ始め、全国的にも朝晩ぐっと冷え込むようになります。よく晴れる日ほど一日の中の寒暖差が大きく、昼間は過ごしやすくても、朝晩は気温が急激に下がります。

気圧が変化したり、気温が急低下するときは交感神経が活発に働きやすく、生理痛や肩こり、腰痛、関節痛、古傷の痛みなどの症状が出やすくなります。普段から交感神経が高いタイプの人は生活習慣を見直す必要があるでしょう。」

実際に、株式会社True Dataによれば湿布薬が一番売れる季節は秋というデータがあります。このような秋に痛みの症状に悩んでいる人は、気温や気圧の変化による自律神経の乱れが一因によるものだと考えられています。

ただ、湿布の効果は一時的なもの。

根本的な解決を目指すには、自分の自律神経と向き合う必要があります。

『低気圧女子の処方せん』は、自律神経研究の第一人者である小林弘幸先生監修のもと、自律神経の総合力をあげる方法や天気別に行動パターンを変える方法をイラストで紹介。

普段から自律神経を整え、湿布薬にお世話にならずに、気持ちよく秋を過ごしましょう!

(新刊JP編集部)