1

「ひとりでいられない」問題も解決へ──“孤独が人間を作る”理由とは?

2017年10月21日 09時00分 (2017年10月29日 16時41分 更新)

『「ひとりではいられない」症候群 愛と孤独と依存症をめぐるエッセイ』(著:カトリーヌ・オディベール 訳:平野 暁人)

孤独であることが人間を作る

誰しもが感じている孤独というものの意味を正面から捉えかえした良書です。フランスで著名な精神分析家・心理学者が綴ったこのエッセイを読むと孤独感が一変します。

──「孤独」って、なにかとネガティヴなものだと思われがち。というのも、孤独という言葉からは恥ずかしさや痛み、みじめさ、虚(むな)しさといったイメージばかりが浮かんでくるからです。けれど、孤独は人間にとってなくてはならない、普遍的なもの。──

人間が孤独であるというのはどのような時でしょうか……。

──生まれるときはひとり。老いを感じるのもひとり。幸せや不幸せを感じるのもひとりなら、感動するのもケガの痛みに耐えるのも、喪に服すのだってひたすらひとり。もっといえば自分自身もいつかは死ぬわけで、それこそどんな風に向き合ってみたところで孤独以外の何ものでもなく、人間にとって避けては通れないものなのです。──

孤独は疎ましいもの、悲しむべきことと思いがちです。ですが著者の考えは少し異なっています。

──ひとりであること、やがて死にゆく存在であることを運命として受け容れられるようになってはじめて、人は他の誰でもない自分自身を確立することができるからです。──

孤独であることが人間を作っていくのだ、そのために孤独は重要なものである、著者はこういっています。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメント 1

  • 匿名さん 通報

    孤独や猜疑心、疑心暗鬼が、人を成長させる。腐るな、乗り越えろ。恐怖を乗り越えろ!

    0
コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!