<脱原発は庶民の関心外?>メディアはまともな原発ゼロ化プロセスの報道を

2017年11月8日 07時30分 (2017年11月23日 14時25分 更新)
石川和男[社会保障経済研究所・代表]

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経済産業省は、(1)原子力発電による電気(原発電気)は一番安く、(2)太陽光や風力のような再生可能エネルギーによる電気(再エネ電気)はかなり高い、と発表している。

これは「正しい」のか? ーー 結論から言うと、「今のところ正しい」。
東京新聞も、毎日新聞も、NHKも、朝日新聞も、テレビ朝日も、TBSも、絶対に認めないだろうが、こればかりは経産省が今のところ正しい。

経産省は、世界標準の計算方法で、しかも「脱原発」を目指した前民主党政権で用いられた計算方法で計算している。その結果、1kWh当たりの発電コストは次の通り。

 <1kWh当たりの発電コスト>
原子力:10.1円~
石炭:12.3円
天然ガス(LNG):13.7円
石油:30.6~43.4円
水力:11.0円
地熱:16.9円
風力(陸上):21.6円
太陽光(メガソーラー):24.2円
太陽光(住宅):29.4円

原子力には、核燃料サイクルなど「再処理」、高レベル放射性廃棄物の「最終処分」、原発建設のための「立地交付金」、そして「事故リスク」対応費用も全て含まれている。それでも、最安値となる。

別の比べ方をする。再エネ電気と原発電気を敷地面積で比べてみる。

例えば、100万kW級の原発の敷地面積は約0.6km2で、1年分の原発電気の量と同じだけの再エネ電気を発電するには、(1)太陽光では約58km2(山手線とほぼ同じ面積)、(2)風力では約214km2(山手線の3倍以上の面積)の敷地が必要となる。

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