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「英語、うまいね」は移民にとってわかりづらい侮辱だ<青空と鬱とパームツリー>

2017年11月15日 09時00分 (2017年11月17日 15時51分 更新)
■移民はひたすら傷つく
写真:iStock/ViewApart

前回は移民のススメをお伝えしたが、今回はかわって移民の非・ススメ。
移民をススメてるのか、ススメていないのか、どっちなのか?——と訊かれたら、
答えは両方です。

まずは今回の非・ススメの理由。
それは、移民は傷つくから、ということに尽きる。
難民とは異なり、基本的には自分の意思で他の国に来ているはずの移民。
それでいて、なぜ傷つくのか?

移民した年齢にもよるけれど、言語の壁、見える形・見えない形での差別、文化・習慣のギャップ、医療・教育・福祉等、新しい社会システムへの適応、などを乗り切らねばならないため、アメリカに来たことによるポジティブな感情の一方で、移民後、数年から10年は、心理的不安、不満、苛々や怒りを伴う時期が続く。

なかでも、健康保険に入れないとか、かかりたいときに医者にかかれないとかは、超高額医療費とあいまって生存本能を刺激するため、かなりのストレスである。世界でも珍しい皆保険制度に慣れている日本人にはなかなか実感できないことのひとつだ。
入院にでもなったら1000万円もの請求をされかねないし、健康であっても1ヶ月の健康保険料が15万円とか、持病の薬代が1ヶ月30万円とかいうことが、明日にでも起こりえる。想像するだけでもストレス。

日本では見えにくい社会の階層も、アメリカではあからさまに見えている。
その上、移民第一世代は、いったん下にさがって、社会階層の梯子を一段一段登って行かないといけない。

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