テレビがオーディション番組を放送するのは誰のため?

2017年12月8日 07時30分 (2017年12月14日 07時25分 更新)
メディアゴン編集部

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様々な異論もあるだろうが、テレビ局がテレビ番組をつくる目的とは、究極的には以下の2つに大別される。

(1)視聴者に興味関心のある番組をつくり、その興味関心を満足させるため。

(2)視聴率を最大化してテレビ局の利潤をあげるため。

後者のみであると主張する人々はネット界隈に多いが、それだけではないことを痛いほど知っている関係者も多い。前者によって番組をつくろうとしているテレビマンたちは今でも少なくないと信じたい。

しかしながら、前者と後者の目的が共にかなえられればこんな幸福なことはないが、時としてこれは相反する。なぜなら、テレビ局という会社には2種類の顧客がいるからである。すなわち、視聴者とスポンサーである。視聴者とスポンサーの利害が相反する時があることは容易に想像できるであろう。

ここまでの前提を理解して頂いた上で、テレビ局がオーディション番組を放送するのはなぜだろうか考えてみる。

今テレビで花盛りなのは、笑いに関するオーディション番組である。『M-1グランプリ』(テレビ朝日系・主催は吉本興業)、『キングオブコント』(TBS系・主催はキングオブコント事務局と同テレビ)、『R-1ぐらんぷり』(関西テレビ系・主催は吉本興業)などが著名である。キングオブコント事務局の構成は詳しく知らないが2017年の場合、決勝進出者は10組の内、4組が吉本興業である。

こうしてみると、この3番組はすべて吉本興業の影響下にあることが分かる。