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深夜3時から営業…今はなき伝説の屋台「由紀子」女将の豪快人生

2018年1月12日 15時53分 (2018年1月12日 16時46分 更新)
かつて日本においてその存在はごく一般的であった屋台。夜ごとリヤカーを引くその形態は庶民に親しまれ、チャルメラの音に懐かしさを感じる人も多い。しかし、この数十年で激減した東京の屋台は今や絶滅の危機に瀕し、数を正確に知る者もいないという。迫る’20年の東京五輪に向けて、屋台文化消滅の危機感を抱いたSPA!取材班は、現存する屋台の声を聞くべく、夜の東京を駆けた――。

◆東京から消えゆく屋台

 SPA!取材班は寄せられた目撃情報を基に東京各地で屋台を探したが、消息を絶ってしまっている店も多く、取材は難航した。上野駅の不忍口方面にあったという屋台は4日間通うも見つからず。周辺への聞き込みで「3か月ほど前に警察の指導を受けてから見てないね。苦情が入ったみたい」との情報。

 他にも新宿、東中野、立川なども空振り。九段下も、近隣にリヤカーが保管されているのは見かけたが、営業中には出会えなかった。

 屋台用器材を扱う「藤田道具」の藤田雅博社長に話を聞いたところ、「おでんやラーメン屋台用器材の売り上げは10年前からゼロ。リヤカーに至ってはもう作れる職人自体がいません」とのこと。絶対数がそれほどまでに減っている。

 屋台、立ち飲み屋事情に精通する編集者の小西康隆氏も、屋台を巡る現状を悲しむ一人。今はもうない、恵比寿のとある伝説的屋台について語ってくれた。

「’90年代にあった屋台で印象深いのが、当時恵比寿駅東口にあった『由紀子』ですね。
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