嵐・松本潤主演の連続テレビドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)の第2シーズンが1月14日に放送を開始し、平均視聴率15.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の好スタートを切った。

 2016年4月クールに放送された第1シーズンも、初回の視聴率は15.5%。

根強いファンの支持で今期も盛り上がりが期待されるが、インターネット上には新キャストへの抵抗感を示す視聴者が続出した。

 同ドラマは、松本演じる主人公の刑事専門弁護士・深山大翔が、99.9%有罪とみなされる案件でも、残りの0.1%の事実を追及して“冤罪”を防いでいくリーガル・エンターテインメントドラマ。

 第1話の依頼人は、殺人事件の加害者とされる鈴木二郎(半海一晃)の娘・加代(谷村美月)で、父親の無実を主張する。しかし、彼女の付き添いで来ていた親友で元裁判官の尾崎舞子(木村文乃)は、状況証拠から二郎の有罪は免れないと思い込んでいたため、徹底的に事実を洗い直そうとする深山と対立する……という展開だった。

 深山と同じ斑目法律事務所の仲間としては、刑事専門ルーム室長・佐田篤弘役の香川照之や、パラリーガルの明石達也役・片桐仁、藤野宏樹役・マギーなどが前シーズンから引き続き出演するが、榮倉奈々扮するヒロイン・立花彩乃は今期、留学中という設定に。これは、榮倉が16年8月に賀来賢人と結婚し、17年6月に第一子を出産したためとみられ、その代わりに木村が投入された格好だ。


 ところが、この新ヒロインが視聴者に受け入れられずにいる。ドラマの内容自体は「第2シーズンもおもしろくなりそう!」と満足感を与えたようだが、木村が登場すると「やっぱり榮倉ちゃんがよかったな……」などと、榮倉を恋しがる書き込みが殺到。

「榮倉ちゃんのほうが華がある。木村さんは美人だけど地味」と両者を比べる声も多く、さらに木村が演じる尾崎というキャラクターについても「ウザい女」「好きなドラマなのに、尾崎がイラつくキャラで邪魔だな~」といったネガティブな感想が寄せられていた。

 ちなみに私は、木村の演技力にも疑問を抱いている。かねてクールな役が多い彼女だが、どこかわざとらしく感じる場面も少なくない。
今回でいえば、尾崎がひとりで二郎と面会したシーンだ。二郎に罪を認めるよう説得しに来た尾崎は、彼が無罪を主張して去っていく背中を見てうなだれたのだが、これがコントみたいに「ガクーッ」という感じの動きで興醒めしてしまった。

 なお、木村のほかにも今期からアジアン・馬場園梓もパラリーガル・中塚美麗役でレギュラーに加わったが、こちらは「芸人じゃなくて、ちゃんと女優を使ってドラマをつくってくれ」といった苦言が散見される。木村にしろ、馬場園にしろ、こうした新キャストが人気ドラマの第2シーズンにどう影響していくか、見守っていきたい。
(文=美神サチコ/コラムニスト)