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多元宇宙論は本当に検証不可能だろうか? 対談2<『言ってはいけない宇宙論』を人気SF作家はどう読んだ?>

2018年4月25日 09時00分 (2018年4月27日 16時51分 更新)

現代物理学の未解決問題を楽しく紹介した最新刊『言ってはいけない宇宙論 物理学7大タブー』(幻冬舎新書)が話題を呼んでいる小谷太郎さん。今回は、X線天文学者で元NASA研究員でもある小谷太郎さんと、日本SF大賞を受賞した『オービタル・クラウド』や、『公正的戦闘規範』(ともにハヤカワJA文庫)などの著作で知られる人気SF作家・藤井太洋さんの対談の様子をお届けする第2回です。多元宇宙論について、小谷さんは『言ってはいけない宇宙論』で「検証不可能だ」としてやや否定的な見方を述べていますが、藤井さんはそれを検証できる可能性を思いついたといいます。果たしてその方法とは?(構成:荒舩良孝)

小谷太郎さん(左)と藤井太洋さん(右)。■10の500乗もの多次元宇宙が存在している!?

小谷 物理学は理論と実験に大きく分かれますが、理論家はバランスがすごく難しいと思います。現在存在している科学やテクノロジーばかり見るとあまり飛躍できず、おもしろみに欠けてしまいます。しかし、飛躍しすぎるとうそになってしまいます。

藤井 フィクションで作家が書く理論と、科学者たちが打ち立ててくる理論は、厳然と違いがありますね。一番の違いは反証可能かどうかでしょう。これはまるで違いますね。作家が書くものは反証しようがないものが多いです。

小谷 でも、最近はそうとばかりも言えません。現在、宇宙論では、量子重力理論の構築が急がれています。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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