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海外から依頼殺到、絶対に断らない中小企業・三ツ矢…大企業顔負けの先進的経営の秘密

2018年6月15日 00時50分

「依頼を受けたら、絶対に『できない』とは言わない」――。

 このようなモットーを掲げたのは、三ツ矢の先代社長の草間英一氏で、現社長の誠一郎氏の父親である。

「忙しいときに限って新しい話がくるんですね。でも、逆にヒマになって仕事をとりにいくのは大変ですよね。だから、“もらった話は必ず引き受けなさい”と先代は言ったんです。無我夢中でお客様のご要望に応えた結果、技術が花開いたという事例は多いですね」

 こう草間誠一郎氏は言うのだ。
 
 顧客の依頼を断らず、むしろ困りごとを引き受け、解決することに活路を求めた。その結果、三ツ矢の技術力は自ずと磨かれていった。実際、電子部品をはじめ、めっきのニーズが多用化するなかで、プラスチックやステンレスなど、従来では考えられなかった素材でのめっきや、新たな機能の付与など、三ツ矢には次々と相談が持ち込まれた。

 例えば、NASA(米航空宇宙局)のスペースシャトル「エンデバー号」に乗って、宇宙に飛んだ製品がある。話の発端は、宇宙空間でハロゲンランプの光を集光して1200度まで上昇させ、半導体材料を溶解する実証実験計画だ。集光するための金属反射鏡の反射効率をできるだけ高めるため「金めっきによって反射効率を高めることはできないか」と、三ツ矢に相談が持ち込まれたのだ。三ツ矢は試行錯誤のうえ、従来87%程度とされた集光反射率を99.8%以上にまで高めることに成功した。

「反射鏡にめっきを施すのは一発勝負で、傷つけたら一大事ですから美術品みたいな取り扱いになります。

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