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福島原発事故で町民の99%がいまだ町外避難の浪江町、異例の町長選が私たちに問う問題

2018年8月10日 19時40分

 異例づくめの戦いに幕が下りた。

 8月5日投開票の福島県浪江町長選挙。吉沢正巳候補(無所属新人/非営利一般社団法人「希望の牧場・ふくしま」代表)と、吉田数博候補(無所属新人/前浪江町議会議員)が一騎打ちで相まみえた。

 組織力で勝る吉田氏が5231票を得て当選。吉沢氏は1282票と、4000票近く離された。この差を受けて吉沢氏の主張を「浸透しなかった」と報じたメディアもあったが、果たしてそうだろうか。

 浪江町は福島県浜通りの北に位置し、双葉郡に属する自治体。東京電力福島第一原子力発電所にほど近いが、町内には原発の立地がなく、電源三法による交付金は受け取っていない。建設が予定されていた浪江・小高原子力発電所は1970年代からの草の根の反対運動で着工は繰り延べとなってきた。

 にもかかわらず、浪江町は2011年3月11日の原発事故で甚大な被害を被った。事故当時、同町の人口は2万1542人。今年5月31日現在、住民基本台帳上の人口は1万8256人だが、実際の居住人口は234人にとどまる。避難のため、町民は全国に散り散りになっている。現在も町の全人口の98.72%が町外に避難したままだ。

 復旧・復興の陣頭指揮に当たってきた馬場有前町長が6月17日、体調不良を理由に辞職願を提出。30日付の辞職を待たず、27日に死去した。

●高まらない有権者の関心

 7月26日告示の町長選には吉沢、吉田両候補が出馬。吉田氏は事実上、馬場氏の後継候補とみなされていた。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

「福島原発事故で町民の99%がいまだ町外避難の浪江町、異例の町長選が私たちに問う問題」のコメント一覧 1

  • 匿名さん 通報

    そうか、松江市は松江村になるのか。

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