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NHK『透明なゆりかご』は今期No.1ドラマだ…出産と中絶をめぐり逃げ場のない問いを突きつける

2018年8月11日 19時00分

 金曜22時からNHKで放送されている『透明なゆりかご』には、毎回うならされている。

 まだ第3話が終わった段階だが、先に書いてしまうと、今期のドラマで一番のおもしろさだ。ただ、見終わると、とても打ちのめされる内容なので、覚悟を強いられる作品でもある。

 舞台は1997年の夏。看護師見習いの青田アオイ(清原果耶)が働く由比産婦人科には、さまざまな事情を抱えた妊婦がやってくる。アオイは、院長の由比朋寛(瀬戸康史)から「90年代の最大死亡原因ってなんだと思う?」と尋ねられる。アオイは学校で習ったことを思い出し、「悪性新生物(がん)」だと答える。院長は「教科書だったら正解なんだけどね」と言った後、「本当の1位はね、アウスだよ」と答える。

 アウスとは、人工妊娠中絶のことである。アオイは初日から、この中絶手術の現場に立ち会うことになるが、助手として現場を見つめることしかできない。手術の場面は静かで淡々としているのだが、だからこそ、アオイの戸惑いが伝わってくる。

 手術が終わった後、アオイは院長から渡された「命だったかけら」(胎児の遺体)を集めて瓶に詰める。「人の形じゃないからかな。全然気持ち悪くない」と思った後、もう一体の瓶が入った箱の横に入れて「よかったね。ひとりじゃなくて」と言うアオイ。その後、遺体は「業者のおじさん」に渡される。

 手術が終わってすぐに、アオイは出産に立ち会う。さっきとは真逆の、妊婦が泣き叫ぶ激しい場面となる。

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