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普通の会社員だった僕がネトウヨになり、習近平の“来日抗議デモ”デビューを飾るまで<オオカミ少女に気をつけろ! ~欲望と世論とフェイクニュース>

2018年8月11日 09時00分

 森本健太郎さん(仮名)は、IT会社に勤める32歳。東京都内で10年ほど働いたのち、結婚し、現在は妻と共に生まれ故郷である佐賀県で暮らしている。
 6月に掲載した「僕は『戦争論』を誤読したネトウヨだった」の内田大輔さんから、「僕よりもっとガチな感じのネトウヨ卒業者の方がいらっしゃいます」とご紹介いただき連絡をとったところ、気さくに取材に応じて下さった。
「はい、僕はちょっとガチな感じでした。2009年の習近平来日時は、抗議デモに駆け付けて、日の丸振ってましたから……」

普通の会社員が、シュプレヒコールを上げるようになったワケとは…(写真/森本さん提供)■“暇な時間”ができたとき、昔1冊だけ読んだ井沢元彦をなぜか思い出す

 森本さんは、なぜネトウヨ活動に高じていったのか。その出発点は一冊の本だった。

「高校時代は、本なんか全く読まない人間だったんですよ。ところが同級生が、ゲームの会社に就職したいんだと言って本を読み出して、オカルトチックなジャンルにハマりはじめたんです。その中に、井沢元彦の『言霊(ことだま)』という本がありました。買い間違えたんだけど、面白いから読んでみたらと渡されたんですよ」

 井沢元彦『言霊 ――なぜ日本に本当の自由がないのか』は、言葉に出したことは現実になる、縁起の悪い言葉を避け、良い言葉を使っていれば、実際の結果が連なってくるものだという古来の言霊思想を取り上げ、その言霊思想に呪縛されることによって生じているとされる日本のいびつな社会現象や政治状況について言及した本だ。

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