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「民族保守」という補助線を引くと、北朝鮮の真意が見えてくる  第2回(全3回)<いま気になること>

2018年9月13日 09時00分
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 4月には南北首脳会談、6月には米朝首脳会談と、北朝鮮情勢が大きく動いた今年、初沢亜利さんは写真集『隣人、それから。38度線の北』(徳間書店)を刊行しました。
 非核化をめぐる米朝協議は行き詰まっていると伝えられてきましたが、9月18日からは今年3回目の南北首脳会談が開かれる予定、第2回米朝会談開催の可能性も急浮上しています。
 私たちは「38度線の北の隣人」を、どう見たら、どう理解したらよいのか、初沢さんにお話をうかがいました。

■北朝鮮の人たちが一番嫌いなのは中国人

──これから米朝間、日朝間でさまざまな交渉が進んでいくと、北朝鮮が中国に取り込まれているのではないかと危惧する声もありますが、それはどう思われますか?

初沢 北朝鮮と中国の関係は歴史的にもすごく複雑です。戦後史を見ても時期によって中朝の距離感は異なります。朝鮮戦争を共に戦った血盟関係だけでは論じられません。ただ大雑把に言うと北朝鮮は中国に取り込まれることを一貫して拒否してきたし、これからも変わらないでしょう。

 中国のほうも、中露、中朝、露朝の複雑な関係の中で、一方的に北朝鮮を取り込もうとはしてこなかった。中国は急激に経済発展する中で、もっと北朝鮮を援助し事実上植民地化することも可能だったはずですがそうはならなかった。生かさぬよう、殺さぬよう、絶妙な距離感でつきあってきたんです。北朝鮮も、ロシアと共に中国を後ろ盾として利用することはあっても、どちらかに完全に取り込まれたくはない。

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