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自身の経験小説にこめ…阿川佐和子さん語る「両親の介護」

2018年9月15日 16時00分

「母親に認知症の兆候が表れはじめたとき、『最近、母さんおかしくない?』と先に周囲が気づいて、本人はさほど自覚なんてしていないように見えました。でも、『すぐ忘れる、バカバカバカ』と母親のメモを見つけて、“本人がいちばん傷ついているんだ”ということに気がついたんです」

そう語るのは、作家の阿川佐和子さん(64)。9月28日、小説『ことことこーこ』(KADOKAWA)が出版される。同小説は、40歳を目前に新たな仕事と親の介護を抱え、人生の岐路に立った女性・香子が、自分の道を見つけて歩み出す姿を描いた家族小説だ。

認知症でもの忘れがひどくなった母・琴子が自分のために書いていたたくさんのメモを、香子が見つける場面は、阿川さんが認知症の母親の介護をするなかで体験したことがベースになっている。

「確かに、小説の中には、実際に私が体験したことをけっこう使いました。ほかにも、主人公の香子は一度使ったラップを洗って干して、また使うシーンがあるんですが、実は私も同じことをしていまして、よく周りから『信じられない』とあきれられます……。だってコップの飲みかけのお茶を冷蔵庫に入れるために使ったラップって、そんなに汚れないじゃない。捨ててしまったら、ラップから『もうちょっと働きたい』と言われそうな気がして、レモンを包んであげたりしてるんです」(阿川さん・以下同)

香子の家族と同じように、阿川さんの両親は当初2人で暮らしていた。

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