カーペットについてしまったシミやゴミは、気になっていてもなかなか修正できないもの。本稿では、穴や焦げあとの対処法、シミ抜きの方法、寝てしまったパイルの起こし方など、自宅で簡単にできるカーペットのメンテナンステクニックをご紹介します。

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その1:付着物に合った洗剤でシミを抜く

シミがついてしまったら、まず付着物が水性なのか油性なのかを確認しましょう。水性には水を、油性にはベンジンを使って判別してから、付着物を落とします。

 


Step 1.シミを判別する

【保存版】誰でもできるカーペットの簡単メンテナンス術! シミ/焦げ/穴の対処、パイルの起こし方

ティッシュを丸めて軽く水を含ませ、シミにあて、色がついたら水性のシミ。ベンジンを使って落ちるのは油性のシミ。軽く押しあててシミを移します。


Step 2.乾いたティッシュをあてる

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乾いたティッシュで吸い取る。取れるまで手順を繰り返し、落ちなければ住宅用洗剤、洗濯石鹸、中性洗剤の順に、水で薄めてシミを落とします。


Step 3.水を含ませて拭く

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汚れが落ちたら、カーペットに染み込んだ洗剤を落とすために、キリ吹きなどで湿らせて拭き取ります。あとは窓をあけて自然乾燥させます。


【もしガムをついてしまったら……】

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氷とガムテープで取る

時間がたって取れにくくなったガムは、まず氷で冷やし硬化させて取ります。残ってしまったら、ガムテープをあててはがします。



その2:焦げあとをパイルで埋める

タバコなどで焼け焦げたあとは、薄いものであれば硬いブラシでこすれば目立たなくなります。溶けて硬くなってしまったものは、次の方法でパイルを埋めると目立たなくなります。


<主な道具>

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布用接着剤

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カッター


Step 1.焦げあとの状態の確認

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化学繊維のカーペットが焦げると、その部分が溶けて硬くなります。


Step 2.焦げあとを削る

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カッターの刃先を使って、焦げた部分を削り落とします。


Step 3.パイルの繊維を削る

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カーペットの目立たない場所を選び、カッターの刃を寝かせて繊維を削り取ります。


Step 4.接着剤をつける

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布用接着剤を焦げあとの穴につけます。少し多めに塗ること。


Step 5.繊維を穴に埋める

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削り取った繊維を毛玉にして、穴に埋めます。指先で軽く押さえて、周囲となじませます。


完成!

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ループを再現することはできませんが、補修した部分が小さければ、ほとんど目立ちません。


その3:蒸気でパイルを起こす

カーペットのパイルが寝てしまったときは、蒸らして、ブラッシングをします。毛の硬いヘアブラシを使ってみてください。


Step 1.柔軟仕上げ剤を塗る

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水でうすめた柔軟仕上げ剤を、凹んだ部分に塗ります。繊維をふんわりさせる柔軟仕上げ剤の機能を利用。塗り終えたらしばらく放置します。

 


Step 2.アイロンをあてる

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凹んだ部分に濡れタオルを置いて、アイロンであたためて、蒸らします。強く押しつけると、かえってパイルが寝てしまうので気をつけます。


Step 3.バイルを起こす

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歯ブラシを使い、根元から起こすようにブラッシングする。Step 2と3を繰り返すと目立たなくなります。最後は自然乾燥させます。


その4:穴があいてしまったらパッチで部分補修をする

カーペットの大きな穴は、部分的に切り取って、同じ大きさのカーペットでパッチをあてます。パイルの種類にもよりますが、どこを補修したのかわからなくなるほど、きれいになります。


<主な道具>

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カッター

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ガムテープ

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両面テープ

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定規

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カーペット


Step 1.穴の状態を確認

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これは部分接着で固定したカーペット。穴があいて床が見える。下地材の上にカーペットを張るフェルトグリッパー工法では、下にフェルトが見える。


Step 2.同じカーペットを用意する

【保存版】誰でもできるカーペットの簡単メンテナンス術! シミ/焦げ/穴の対処、パイルの起こし方

同じ色柄のカーペットを、穴が隠れる大きさにカットし、ガムテープを四方に張ります。同じものがない場合は、家具の下など目立たない場所から切り取ります。


Step 3. 2枚重ねて切る

【保存版】誰でもできるカーペットの簡単メンテナンス術! シミ/焦げ/穴の対処、パイルの起こし方

【保存版】誰でもできるカーペットの簡単メンテナンス術! シミ/焦げ/穴の対処、パイルの起こし方

穴の上に手順02を重ねてガムテープで固定。定規をあてて2枚一緒にカッターで切る。定規は幅が広いほうが使いやすいです。下地をキズつけたくない場合は、下にカッティングマットなどを敷く。切り取ったら、穴のあいたカーペットを取り除けます。


Step 4.両面テープを張る

【保存版】誰でもできるカーペットの簡単メンテナンス術! シミ/焦げ/穴の対処、パイルの起こし方

下地に両面テープを張ります。4辺をしっかり固定できるサイズを張って、はく離紙をはがします。


Step 5.切れ端をはめ込む

【保存版】誰でもできるカーペットの簡単メンテナンス術! シミ/焦げ/穴の対処、パイルの起こし方

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重ねて切ったものをはめ込み、手でしっかり押さえて密着させます。最後に境目の毛並みをブラシなどで整えれば完成!

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