品川プリンスホテルの敷地内にあるハイクラス賃貸「品川プリンス・レジデンス」。昨年末、こちらを訪問し、その手厚いサービスの数々にひたすら感嘆&羨慕する記事を書かせてもらいました。
※参照:「ホテルのサービスを毎日享受。「品川プリンスホテル」に賃貸住宅があった」
さて、その中でも概略をお伝えしましたが、このレジデンスでは今年から「カスタマイズ」という新たな試みを始動させる模様。住む人自身が部屋の内装デザインにかかわるという同プロジェクト。具体的には新規契約者が、壁紙、床材などを自由にセレクトし、自分好みの部屋にリノベーションできるというもので、このクラスの高級賃貸ではおそらく日本初と思われる試みです。(※費用は入居者負担)
このほど、春のサービス開始を前に「カスタマイズのイメージを具現化したモデルルーム」が完成したとの一報が。さっそく拝見してきましたよ。
今回モデルルームとしてオープンするのは、約100㎡、2LDK、メゾネットタイプのお部屋。もともとは全面にわたり白いクロスが張られたシンプルな内装でしたが、3つある居室のすべてに印象的なデザインクロスを張り、それに合わせてインテリアを刷新。さらに、床やキッチンにもひと工夫凝らすなどさまざまなカスタマイズが施されています。
ブルーをキーカラーにまとめられた空間は、大人のパリっ子が暮らすアパルトマンといった風情。それも、単にヨーロッパの様式を模しただけのものでなく、長い年月、じっさいにそこに人の営みがあったような感覚すら覚える、見事な仕上がりでした。
ただ、よくよく考えると内装そのものは居室の壁紙を1面だけ変えたり、床にタイルカーペットを張ったり、っていうくらいで、それほど大がかりなことはやってないんですよね。
なお、こちらのお部屋をプロデュースしたのは坂田夏水氏率いるデザイン会社「夏水組」。デザインの力で空間にカラフルな色彩と遊び心を施す若きクリエイターで、これまで数多くの店舗やシェアハウス、新築住戸の内装デザインを手がけておられます。
では、モデルルームを見てみましょうさて、前置きが長くなりましたが、完成したお部屋の全貌を見てみましょう。まずは1階部分から。
【画像1】鮮やかなブルーのデザインクロスが目を引くダイニング。
【画像2】キッチンは既存の設備を活かし、ライトブルーに塗装することでクラシックな雰囲気を演出。モチーフは「ヨーロッパのダイニングキッチン」(画像提供:夏水組)
【画像3】こちらは2階リビング。壁面や照明にポップな小物を配し、ファンシーな雰囲気を醸し出した、森ガールならぬ「森ルーム」です。床には自分の好きな色でアレンジできるタイルカーペットを使用(画像提供:夏水組)
【画像4】さらにスゴイのがベッドルーム。天蓋やシャンデリアなど、ゴージャスな要素が散りばめられています。かといって下品にもならず、極めてドレッシーなムード(画像提供:夏水組)
明るい雰囲気のダイニング、ややファンシーなリビング、そして、ゴージャスなベッドルーム。
こちらのモデルルームですが、2月14日から一般公開される予定(要予約)。ちょうどお引越しシーズンですし、ちょっと変わった賃貸物件に住んでみたい方はぜひ一度のぞいてみるといいかもしれません。「あら素敵。でも私だったらこんなふうにしてみたいわ」などと、自分なりにカスタマイズのイメージを膨らませるのもいいでしょうし、この部屋自体に住みたいという人は4月以降であれば入居可能とか。
部屋のタイプは1LDK・57.75㎡(23万5000円)から2LDK・106.43㎡(40万円)まで11種類ありますが、その全てがカスタマイズ対応。希望者は契約後、専用カタログを見ながら壁紙や床などを選び、入居前に施工して引き渡しという流れです。カタログに掲載されているのは夏水組がプロの目で厳選した確かな素材ばかりなので、インテリアに疎い人、デザインセンスに不安のある人でも安心かと思います。
なお、カスタマイズのメニューは、ライトな改修を行う「セレクト」と、よりこだわったつくり込みができる「オーダーメイド」の2種類。前者では壁紙、床材を、後者ではそれらに加え、塗装や扉などの建具や細かいパーツに至るまで細かく指定できるとのこと。
さらに、今回のモデルルームのように、夏水組が内装デザイン、インテリアコーディネートをトータルに手がける「レディメイド」なお部屋も年間2~3部屋をメドに展開していくとか。
ちなみに、3月中に申し込んだ新規の契約者については、居室1面の壁紙をセレクトできるということなので(専用カタログに掲載している壁紙が対象)、気になる方はお早目に。
<関連リンク>●品川プリンス・レジデンス
HP:http://www.prince-residence.com/
●夏水組
HP:http://www.natsumikumi.com/