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日本の麹の力で、想像を超える世界がはじまる ― 源麹研究所(鹿児島県)

2016年12月26日 11時00分 (2017年1月12日 13時55分 更新)

 祖父が発見した「河内菌黒麹」を使って発酵させた液状飼料を豚に食べさせると、餌代が約20%節約でき、豚の成長は約40%速くなる。病気も減り、死亡率が激減する。肉には麹菌由来のビタミンEが含まれていて、高品質だ。つまり「麹リキッドフィード技術」を導入することで、養豚業は、利益率を格段に高めることができるのだ。

 そればかりではない。糞の異常発酵(腐敗)が抑えられるため、養豚場の臭いが大幅に軽減。さらにここから作られる堆肥は、品質が良く、これを使った茶葉の成長は非常に早いのだという。

 食品会社の要請を受け、現在、鹿児島県内で、この技術を用いた、堆肥製造工場併設の8千頭規模の豚舎プロジェクトが進行中。また自前のプロジェクトとして、愛知県で1万頭規模の豚を飼育する計画も進んでいる。ヨーロッパからの引き合いもきている。

新しい価値の創出ポイント

 さらに、この技術は、最近では健康食品にも応用されている。そもそも豚の生理と人間の生理は似ていて、研究過程で人間の生理についての理解も深まってきたのだという。

 14年に、免疫システムの改善や花粉症の症状軽減が期待できる茶麹のサプリメントを開発し、商品化した。長年の研究成果が凝縮された商品であり、広告テクニックで伸びてきた健康食品とは一線を画す。これによってB to Cの分野にも参入することになり、事業のフィールドはさらに広がっている。

 代々引き継いできた麹研究の成果である、多くの特許取得技術は、同社のコア・コンピタンスだ。これが、今後も食糧生産、医療健康分野における大きな革新を成し遂げていく可能性を秘めている。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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